指標が示すビットコインの強気相場:リザーブリスクとは

ブロックチェーン・データは、保有者や購入検討者にとってビットコインが依然として魅力的であることを示している。相場は最高値をつけた以降、小康状態にあるが、強気モメンタムは継続する可能性が高いという。

ビットコインの「リザーブリスク(Reserve risk)」指標は、任意の時点の価格に対する長期保有者の信頼度を計測するもので、現在は0.008となっている。ブロックチェーン分析企業のグラスノード(Glassnode)によると、2017年12月と2013年12月、2011年6月の強気相場で見られた0.02近辺からは大きく下回っている。

現在の低水準は、ビットコイン価格に対して信頼度がまだ高いことを示している。過去5カ月あまりでビットコインが約6倍まで上昇した後でも魅力的ということだ。

「長期保有者の売却へのインセンティブは、過去の強気相場と比較すると、依然として低い。指標は現在の強気相場が大きな価格上昇の余地を秘めていることを示している」とVailshire Capital Management創業者兼CEOのジェフ・ローズ(Jeff Rose)氏は22日にツイートした。

この強気シグナルは、ビットコインの実現価値に対する市場価値を示すMVRV(market value to realize value)など、他のデータの強気シグナルと一致している。

出典 : Glassnode

ビットコインの直近の強気相場は、リザーブリスクが0.002以下の購入ゾーン(図のグリーンのエリア)まで下落した1年前に始まった。リザーブ・リスクは0.02以上のレッドゾーンに入ると魅力的ではないと判断される。

「過去24時間でおよそ10億ドル弱が現金化された。だが市場は5万3000ドルの支持線を維持している。しかし、5万3000ドルを下回る水準に明確に近づけば、4万7500ドルへの大幅な下落が予想される」とStack Funds共同創業者兼COO(最高執行責任者)のマシュー・ディッブ(Matthew Dibb)氏はコメントした。

|翻訳:新井朝子
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:Shutterstock
|原文Bitcoin’s Risk-Reward Ratio Suggests Bull Run Has Plenty of Scope to Continue