投資初心者が暗号資産以外にも検討したい投資対象──外国為替FX

投資初心者が暗号資産以外にも検討したい投資対象──外国為替FX

ビットコインなど「仮想通貨」とも呼ばれる暗号資産への投資は、投資初心者の場合、難易度が高い可能性がある。分散投資という観点からも、同じく「通貨」を扱う外国為替FX(以下FX)の利点を、暗号資産と比較したうえで紹介しよう。

投資初心者には暗号資産よりFXが向く可能性も

FXの方が暗号資産よりも投資初心者に向く可能性がある理由は、大きく以下3つある。

・比較的値動きが小さい
・金利など、基本的な経済知識が通用しやすい
・コストが事前に公開されているケースが多い

比較的値動きが小さい

一般的に、暗号資産はFXよりも値動きが大きい。値動きの大きさは収益機会でもあるが、投資初心者にとって大きな値動きはハードルが高いだろう。

銘柄にもよるため一概にはいえないが、投資初心者には比較的値動きが小さいFXの方が安全だと考えられる。

金利など、基本的な経済知識が通用しやすい

FXは外国の通貨が投資対象で、その国の経済規模や金利・政策など、基本的な経済知識を取引に役立てられる。

一方、暗号資産はインターネット上に存在するデータだ。改ざんなどの不正行為が技術的にできないようになってはいるものの、他の伝統的な投資対象に比べると経済的な裏づけがし難いことも少なくない。したがって、経済知識がそのまま暗号資産の取引に役立つ場面がほとんどかと言えばそうとも言い切れない。

両者とも知識の習得は望ましいが、比較的理解が容易という意味で、FXの方が投資初心者に向くと考えられる。

コストが事前に公開されているケースが多い

暗号資産とFXは、どちらも「スプレッド」と呼ばれる取引コストがかかる。買いレートと売りレートの差を指し、たとえばスプレッドが1円だとすると、買いレートが100円なら売りレートは99円だ。

スプレッドは小さいほど有利に取引できる。スプレッドは各社で異なるため比較が大切だが、暗号資産の場合、スプレッドを事前に公開している取引所は少ない。

一方FXの場合、「原則固定スプレッド」としてスプレッドを事前に公開しているFX会社が多い。スプレッド比較が容易なため、投資初心者でも有利に取引できるFX会社を見つけやすいだろう。

初心者がFX取引で気を付けるべき点

ただし、投資初心者がFXを始める際、特に以下の3点に注意したい。

【初心者がFXで気を付けるべき点】
・余裕資金で取引を行う
・慣れるまでは実効レバレッジを下げる
・一定以上の利益は確定申告が必要

余裕資金で取引を行う

FXに限らないが、リスクのある資産に投資する場合、必ず余裕資金で行うよう心がけたい。損失の可能性があるため、使途の決まった資金は取引に向かない。

慣れるまでは実効レバレッジを下げる

FXでは通常、証拠金として差し入れた自己資金の25倍の規模の金額まで取引することができる。このような自己資金以上の額の取引を「レバレッジ取引」といい、自己資金の25倍で取引する場合は「レバレッジ25倍」と表され、100万円の証拠金で2,500万円の取引が可能だ。

保有ポジションを自己資金で割った数値を「実効レバレッジ」と呼ぶ。たとえば自己資金が100万円あれば最大で2,500万円のポジションを保有できるが、1,000万円にとどめておくこともできる。その場合、実効レバレッジは10倍となる。

保有ポジションが大きいとリスクも大きくなるため、投資初心者は実効レバレッジを低めにしておく方が望ましい。また「ロスカット」が起こりやすい点も懸念される。

ロスカットとは、FX会社が強制的にポジションを決済してしまう処置で、評価損が拡大し、実効レバレッジが一定以上に上昇すると起こる。

実効レバレッジ計算上の自己資金には、評価損益が加味される。例えば100万円で1,000万円のポジションなら実効レバレッジは10倍だが、ポジションに50万円の評価益が出ているなら1,000万円÷(100万円+50万円)で6.67倍に下がる。逆に50万円の評価損が出ているなら1,000万円÷(100万円-50万円)で20倍まで上昇する。実効レバレッジが一定以上になるとロスカットされ、その水準はFX会社やコースによって異なる。

ロスカットを避けるためにも、ポジションを建てる際は実効レバレッジを低くしておいた方がよいだろう。

一定以上の利益は確定申告が必要

FXで一定以上の利益を得ると確定申告の義務が発生する。

“一定以上”の水準は個人の状況によって異なるが、たとえば給与所得者の場合、一般に20万円を超える利益で確定申告が必要だ。

特に初心者に向く可能性の高いFX会社

特に初心者におすすめされやすいFX会社としては、以下の条件が考えられる。

【投資初心者に向くと考えられる条件】
・少額取引が可能(1~1,000通貨取引)
・原則固定スプレッド

FXの取引単位はFX会社によって異なる。初心者は少額取引のニーズが高いと考えられるため、取引単位が小さいFX会社の方が望ましいだろう。少額取引ができるFX会社のうち、コストの透明性が高い原則固定スプレッドを採用するFX会社には例えば以下のようなものがある。

・FXブロードネット(1,000通貨単位、原則固定スプレッド)
・外為ジャパン(1,000通貨単位、原則固定スプレッド)
・JFX(1,000通貨単位、原則固定スプレッド)

【参考】FXブロードネットのメリット・デメリット、口コミなどはこちら
【参考】外為ジャパンの概要・特徴はこちら
【参考】JFX(MATRIX TRADER)の評判や概要、取引コストを解説

暗号資産はレベル高めと思う初心者はFXその他への投資も検討を

暗号資産は、値動きの大きさなどから、投資初心者にとって相対的には難易度の高めな取引と言えよう。そうした意味で、「通貨」を扱うという点では類似するFXの方が比較的取り組みやすいという初心者が多いのではないだろうか。

もちろん、投資である以上はFXにもリスクがあるため十分注意が必要だが、初心者が取引を始めるならばFXその他も検討すると良いだろう。

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|文・編集:coindesk JAPAN編集部
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