スイスのスタートアップ、NFTをデジタルアート管理に活用。「購入者と制作者の権利保証」

スイスのスタートアップ、NFTをデジタルアート管理に活用。「購入者と制作者の権利保証」

Brady Dale
公開日:2019年 5月 30日 11:45
更新日:2019年 5月 30日 11:45

スイス通信大手、スイスコム(Swisscom)は、代替不可能トークン(non-fungible tokens=NFT)の新たな活用方法を発表した。

「Noow」と名付けられたこのアプリは、ユーザーが所有するアートを画面に表示し、ユーザーと制作者は、その作品の流通量を把握できる。

開発したのは、スイス・ツークに拠点を置くDloop。スイスコムのアクセラレーター、Kickboxのスピンアウトだ。

スイスニュースメディア、Greater Zurich Area Newsは以下のように説明している。

「デジタルアートは、ホテル、レストラン、オフィスなどにあるスクリーンに表示されます。その変わりゆくシーケンスやアニメーションは、独特な雰囲気を生みます。しかし、コピー防止システムや流通プラットフォームが不足しているため、これの作品は違法に使用されていることが多いです」

「DloopはアプリNOOWでこの状況を変えようとしています。このブロックチェーンソリューションは、購入者の所有権およびアーティストへの支払いを保証します」

同サービスは、スイスのセットトップボックスサービス、スイスコムTVから提供される予定。第一弾は、ステファニー・マーリーン・ウェンガー(Stefanie Marlene Wenger)氏がキュレートした、30人のアーティストによる100作品で構成される。

購入者は作品証明書を与えられ、画面上でアートを見ることができる。また、存在するコピーの数を把握できるため、作品の希少性を理解することもできる。このアイデアは、明らかに発展途上だが、現状、仮想通貨に親しみのない人にクリプト・コレクタブルの概念を広める、面白い方法と言えるだろう。

「スイスコムTVは、世界で初めてテレビ画面にアートを提供した企業の1つです。スイスコムにこの勇敢なプロジェクトに参画してもらえてうれしいです」とDloopのCEO、トム・リーダー(Tom Rieder)氏は語った。「NOOWはデジタルアートをコレクションの対象にし、その価値を生み出しています」

翻訳:Yuta Machida
編集:佐藤茂、浦上早苗
原文:Swiss Telecom Company Is Bringing Crypto Collectables to TV