F1ゲームに「車、パーツ」のクリプト・コレクタブル登場。お値段は驚きの1000万円

イーサリアム・ブロックチェーンをベースとしたレーシングゲーム「F1デルタ・タイム(F1 Delta Time)」は、「車、ドライバー、パーツ」など新しいクリプト・コレクタブルを打ち出した。

コレクタブルは、代替不可能トークン(non-fungible token=NFT)を可能とするERC-721に準拠しているため、それぞれのトークンには異なる特徴を持たせることができる。

同ゲームのクリエイターは、「ゲーム内通貨には、ERC-20準拠の代替可能トークン(fungible token=FT)が使用されます。このFTは、大会出場料の支払いやアイテムの購入などのトランザクションに使用されるため、NFTと同じくらい重要です」と述べた。

同ゲームの開発企業、アニモカ・ブランズ(Animoca Brands)は、「クレイジー・キング(Crazy Kings)」や「サンドボックス(The Sandbox)」などのモバイル製品やゲームを開発しており、漫画キャラクターのガーフィールドやドラえもんをテーマにしたゲームも提供してる。同社がブロックチェーンをベースとしたレーシングゲームを打ち出すのは、今回が初めて。「1-1-1」と名付けられた、1つ目のコレクタブル車両はオークションに出されており、価格はすでに360ETH(約1064万円)と異様な金額に到達している。

このオークションは、メインストリーム層に影響力を持つゲームメーカーが初めて実施したゲーム内NFTセールの1つであるという点において、興味深い。

仮想の車を360ETHで購入したい人が多くいるとは考えにくいが、これらの製品に対して、何かしらの現実、もしくは空想上の需要が存在ししていることは明らかだ。同社がその他要素をシステムに統合すれば、ガーフィールドの毛玉を購入できるようになる日が近々来るかもしれない。

翻訳:Yuta Machida
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真:Collectable car image courtesy of F1 Delta Time
原文:Vroom! F1 Racing Game Offers First Crypto Collectable