イーサリアムとリップルのファンドが人気、BTC投信は資金引き揚げ続く

ビットコイン(BTC)の投資商品は先週、現物の価格下落が市場心理を悪化し、記録的な額の資金が引き揚げられた。

デジタル資産運用会社コインシェアーズ(CoinShares)によると、6月4日までの7日間に投資家がビットコインファンドから引き揚げた金額は1億4100万ドル(約154億円)で、1週間の金額としては過去最高となった。

ビットコイン価格が5月に30%近く下落したため、ほとんどの暗号資産ファンドは純減となっている。

コインシェアーズによると、投資家のビットコインファンドに対する買い意欲が低下するなか、一部の投資家はファンド間における資金の分散化を進めている。

投資家はイーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、カルダノ(ADA)などのアルトコイン投資商品に関心を示し、特にイーサリアムファンドには3300万ドルが流入した。

またリップルファンドには700万ドルが流入し、4月以降で最大となった。カルダノファンドには450万ドル、複数の暗号資産を扱うファンドには270万ドルが流入した。

暗号資産ファンド全体では、9400万ドルの純減となった。

週ごとの暗号資産ファンドへの資金の動き
出典:CoinShares

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:CoinShares
|原文:Ethereum and XRP Looking More Attractive as Investors Rush to Exit Bitcoin Funds