世界銀行、エルサルバドルの要請を拒否──ビットコインの法定通貨化で

エルサルバドル政府は、ビットコイン(BTC)を法定通貨として導入する計画を進めるために世界銀行に支援を求めたが、世銀はこの要請を拒否した。ロイターが16日に報じた。

世界銀行は、同行が通貨の透明性と規制プロセスについては、エルサルバドルの支援にコミットしていると、ロイターの取材で答えた。

「(エルサルバドル)政府はビットコインについての支援を打診してきたが、(ビットコインの)環境面や透明性の欠如を考えると、世界銀行が支援できるものではない」と世銀はロイターにメールを通じて、同行の方針を明らかにした。

同日、エルサルバドルの財務大臣は、米ドルとともにビットコインを法定通貨として導入するために、世界銀行に技術支援を打診したと報じられていた。

エルサルバドルは今月初め、ナジブ・ブケレ大統領がビットコインを法定通貨とする法案を提出、最終的に議会で過半数の賛成を得て可決された。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:Shutterstock
|原文:World Bank Denies El Salvador’s Request for Technical Assistance on Bitcoin