【為替】米ドル円の見通し、FX各社などの最新予測まとめ(7月第1号)

【為替】米ドル円の見通し、FX各社などの最新予測まとめ(7月第1号)

前回の記事(https://www.coindeskjapan.com/114396/)に引き続き、本記事では以下11社の金融機関の為替相場見通しをまとめる。

  • マネースクエア
  • 三菱UFJ国際投信
  • 三井住友信託銀行
  • ソニーフィナンシャルホールディングス
  • 岡三アセットマネジメント
  • みずほ銀行
  • YJFX!(CKキャピタル)
  • 三菱UFJ銀行
  • 第一生命経済研究所
  • 野村アセットマネジメント
  • しんきんアセットマネジメント
    ※発表が早い順

なお、各社の予想は執筆時期が異なる点(公表は2021年6月28日~7月1日)、また将来の値動きについて保証するものではない点に留意してほしい。

マネースクエア 年末までのドル円を105~115円と予想

マネースクエアは6月28日、「マネースクエア四季報(2021/7)」の中で2021年末までの為替相場を以下のように予想した。

マネースクエア 2021年末までの為替相場見通し

 2021年末までの予想レンジ直近終値(6月25日)
米ドル円105─115110.750
ユーロ円128─140132.190
英ポンド円145─160153.720
豪ドル円78─9084.064
NZドル円73─8278.340
カナダドル円85─9590.104

2021年1~6月の「米ドル/円」と米10年国債金利との関係から、米10年国債金利が1.52%程度なら「米ドル/円」レートは108円半ばとなると指摘。

この関係が続くと仮定し、米10年国債の金利水準ごとの「米ドル/円」レートは以下のようになると予想した。

マネースクエア 米10年国債金利ごとのドル円レート推計値

米10年国債金利米ドル円推計レート
1.3%106.29
1.5%108.22
1.7%110.14
1.8%111.10
1.9%112.06
2.0%113.02
2.2%114.95

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三菱国際、半年後のドル円を106~114円と予想

三菱UFJ国際投信は6月29日、「INVESTMENT STRATEGY MONTHLY<投資戦略マンスリー>(2021年7月)」の中で、6か月後の為替相場を以下のように予想した。

三菱国際、半年後の為替相場見通し

 6か月後の見通し直近値(6月28日)
米ドル円106─114110.62
ユーロ円128─140131.90
豪ドル円82─9283.71
NZドル円75─8577.70

米ドルは、利上げ予想時期が前倒しされた6月FOMC(連邦公開市場委員会)後の上昇ペースに一服感がみられるものの、金融政策動向に反応しやすい相場が続くと指摘。FOMC議事録や高官発言で利上げの前倒しが意識されると米ドルの上昇が続くと予想した。

三井住友信託、7月のドル円の上昇を予想

三井住友信託銀行は6月29日、「Forex Monthly (7月為替相場展望)」の中で、7月中の為替相場を以下のように予想した。

三井住友信託 7月の為替相場見通し

 2021年7月の見通し
米ドル円109.4─112.0
ユーロ円128.0─134.0
ユーロドル1.17─1.22

6月FOMC後、米中期金利の上昇を受けドル指数が上昇したものの、株式市場の下落による円買いで「米ドル/円」は緩やかな上昇にとどまっていると指摘。当面、株式などのリスクアセットの下落に注意は必要としつつ、「米ドル/円」のじり高を予想した。

7月の「米ドル/円」は上値を試す展開を予想。米中期金利が上昇していること、パウエルFRB(米中銀)議長が緩和縮小に慎重な姿勢を示す可能性が高いこと、良好なリスクセンチメントが継続し円売りが見込まれることなどを理由に挙げた。

ソニーフィナンシャル、2022年末ドル円を113円から118円へ上方修正

ソニーフィナンシャルホールディングスは6月30日、「Quarterly Market Outlook(6月30日)」の中で「米ドル/円」見通しを以下のように上方修正した。

ソニーフィナンシャル、ドル円上方修正の内容

 2021年末2022年末
従来の見通し110113
新しい見通し113118

6月FOMCはサプライズだったとし、2021年末および2022年末の「米ドル/円」見通しを上方修正した。特にFOMCメンバー18名中13名が2023年末までの利上げを予想したこと、2022年中の利上げを見込むメンバーが3名から7名に増加したことなどをサプライズとした。パウエルFRB議長は4月15日の講演で「ほとんどのメンバーは2024年まで利上げを予想していない」と述べていたことも紹介し、それまで利上げの見通しは材料不足だったとした。

FRBの緩和策からの出口戦略が市場のテーマとなる中、日銀は最も出口戦略が遅くなると見込む。両者の対比から「米ドル/円」は右肩上がりのトレンドが続くと予想。ただし、2022年末までは緩やかだと指摘した。

2023年に2回もの利上げが実施された場合、株式市場の下落などの影響から小幅に円高に振れるが、円相場は大きく下落する公算が大きいとした。

岡三AM、7~9月ドル円を107~115円と予想

岡三アセットマネジメントは6月30日、「マーケットビュー Vol.58 -株式・債券・為替市場の見通し-(6月30日)」の中で7~9月の為替相場を以下のように予想した。

岡三AM 7~9月の為替相場見通し

 7~9月の予想レンジ直近値(6月28日)
米ドル円107─115110.63
ユーロ円127─138131.96
ユーロドル1.15─1.251.19

「米ドル/円」は当面一進一退が続くと予想した。日米金利差拡大による上昇が意識されるものの、足元ではドル高が進んでいないと指摘。金利上昇に伴う債券価格下落のイメージから米国からの資金流出が考えられること、また景気回復期に米国の「双子の赤字(貿易赤字および財政赤字)」が意識されることを理由に挙げた。

ただし、世界経済は回復基調が続いていることから、リスクオフによる円高も想定していないとした。これらの理由から当面「米ドル/円」の一進一退の展開を見込む。

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みずほ銀行、2022年9月末ドル円を115円と予想

みずほ銀行は6月30日、「中期為替相場見通し(2021年6月30日)」の中で為替相場を以下のように予想した。

みずほ銀行 為替相場見通し

 2021年
7~9月
2021年
10~12月
2022年
1~3月
2022年
4~6月
2022年
7~9月
ドル円109─114
(112)
110─115
(113)
111─116
(114)
111─116
(114)
111─116
(115)
ユーロ円132─138
(133)
132─139
(133)
133─140
(135)
132─139
(133)
131─138
(133)
ユーロドル1.18─1.22
(1.19)
1.17─1.22
(1.18)
1.16─1.22
(1.18)
1.15─1.21
(1.17)
1.14─1.20
(1.16)
※()は各四半期末の予想

「米ドル/円」は2022年7~9月期までの上昇を予想。一方「ユーロ/円」は概ね横ばい、「ユーロ/米ドル」は下落を予想した。米ドルの対ユーロおよび対円での上昇を見込む。

米10年金利は年初来で60bps(0.6%)上昇し、名目実行ドル相場も1%上昇していると指摘。米金利の上昇に伴う米ドル高を予想した。ただし新型コロナウイルス感染症の再拡大については懸念されるとした。

みずほ銀行 2021年7月中のドル円見通し

また、みずほ銀行は7月1日、「みずほディーラーズアイ(2021年7月号)」で7月中の「米ドル/円」を以下のように予想した。

 2021年7月の見通し
ドル円108.5─112.5

7月の「米ドル/円」は底堅い展開を予想した。ワクチン接種進捗などを受けた経済活動正常化への期待が引き続き米ドルを下支えすると指摘。日本でも緊急事態宣言の解除やオリンピックの開催などで経済正常化が意識されやすく、米ドルは堅調な値動きになりやすいとした。

ファンダメンタルズからも「米ドル/円」の堅調な展開を予想した。FRBの緩和縮小や利上げ観測で米ドルが買われやすいこと、主要国の中で日本だけが4~6月GDPのマイナス観測で円が売られやすいことを理由に挙げた。

YJFX!、当面対ユーロで米ドル高を予想

YJFX!は6月30日、FX情報ページ「YJFX!アカデミー」でCKキャピタル代表「西原 宏一」氏のレポートを公表した。同レポートでは年後半に向け米ドル高の傾向、特に「ユーロ/米ドル」の下落(ユーロ安、米ドル高)の可能性が示された。

ラガルドECB(欧州中銀)総裁が5月21日に発した緩和縮小は尚早とするコメントを受け、欧州の緩和縮小観測が後退したと指摘。ECBよりもFRB(米中銀)の緩和縮小の可能性が高くなり、中期では対ユーロで米ドルの一層の上昇が見込まれるとした。

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三菱UFJ銀行、2022年6月末ドル円を106円と予想

三菱UFJ銀行は6月30日、「FX Monthly(2021年7月号)」の中で為替相場を以下のように予想した。

三菱UFJ銀行 2022年6月末までの為替相場見通し

 2021年
7~9月期
2021年
10~12月期
2022年
1~3月期
2022年
4~6月期
ドル円107─113
(109)
106─111
(108)
105─110
(107)
104─109
(106)
ユーロ円127.5─134.5127─135125─134125─135
ユーロドル1.16─1.221.17─1.241.16─1.241.16─1.25
※()は各四半期末の予想

標準的なシナリオ(60%)では「米ドル/円」の軟調な展開を予想。短期的には上昇の可能性もあるとしつつ、米ドルのファンダメンタルズの不芳やそれを補うほどの金利上昇は見込みにくいと指摘。年末に向けて緩やかなペースで下落し、2022年6月末では「米ドル/円」レートを106円と予想した。

一方楽観シナリオ(30%)では年末に向け続伸を予想した。コロナ禍が収束へ向えば米国金利の上昇と株式相場の上昇が共存しうると指摘。「米ドル/円」が最も上昇しやすい環境とした。この場合、2022年6月末では「米ドル/円」レートを115円と予想。

反対に、新型コロナ変異株の拡大によって経済活動が阻害される悲観シナリオ(10%)では、米金利の低下幅拡大が見込まれ「米ドル/円」に下押し圧力が加わると指摘。この場合、2022年6月末の「米ドル/円」レートは100円になると予想した。

第一生命経済研究所、今後1年のドル円を105~118円と予想

第一生命経済研究所は7月1日、「マーケット見通し『向こう1年間の市場予想』(2021年7月号)」の中で、今後1年間の「米ドル/円」レートを以下のように予想した。

第一生命経済研究所 今後1年間のドル円見通し

 今後1年間の見通し
ドル円105─118

米長期金利上昇に伴う日米金利差拡大により円安傾向が続くと指摘。ただし、日米金利差が小幅であることを理由に、大幅な変動は見込めないとした。

※上記の第一生命経済研究所「マーケット見通し『向こう1年間の市場予想』(2021年7月号)」の執筆時点は6月7日。早期利上げの可能性が示された6月FOMC前の執筆である点には留意してほしい。

野村AM、2022年末ドル円を108円と予想

野村アセットマネジメントは7月1日、「インベストメント・アウトルック(2021年夏号)」の中で為替相場を以下のように予想した。

野村AM 2021年末および2022年末の為替相場見通し

 2021年末2022年末
ドル円108108
ユーロ円130130
ユーロドル1.201.18

野村アセットマネジメントは米ドル安の持続を見込む。力強い景気回復や物価上昇を受けてもなお、FRBは低金利政策の継続を志向していると指摘。米ドルは多くの通貨に対して下落しやすいと予想した。また他国と比較し大規模な財政政策が行われていることも将来的な米ドル安要因とした。

ただし、米インフレ率が高止まりするケースでは米ドル高が見込まれるとした。インフレ率が3%台で推移し続けると見込まれた場合などでは、物価の安定化のためFRBが早期利上げに向かうと指摘。米国債金利の上昇とともに米ドル高が生じるとした。

しんきんAM、2022年6月までのドル円を102~113円と予想

しんきんアセットマネジメントは7月1日、「日本経済の現状と見通し(2021年 7月)」の中で、2022年6月までの「米ドル/円」相場を以下のように予想した。

しんきんAM 2022年6月までのドル円見通し

 2021年7月~2022年6月の見通し
ドル円102─113

日銀の金融緩和策は長期化が見込まれることから、国内は超低金利での推移を予想。米国でも利上げの切迫性は低いとし、一段のドル高・円安は限定的と予想した。

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|文・編集:coindesk JAPAN編集部
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