ビットコイン低迷のなか、ゴールドマン・サックスはコインベース株を「買い」評価

米暗号資産(仮想通貨)取引サービス最大手、コインベース(Coinbase)の第2四半期(4−6月期)の業績はアナリストの予想を上回る見込みで、米投資銀行のゴールドマン・サックスは同社をトップ25の戦略的投資銘柄と位置づけている。

ゴールドマン・サックスのデリバティブチームは、同行の証券アナリストがコインベース株を「買い」と評価したことを引用しつつ、暗号資産にまつわる最近のネガティブなニュースは、逆説的にコインベースの収益向上につながる可能性があると顧客向け文書で述べた。

すなわち、「大幅に上昇した暗号資産のボラティリティ」によって取引高が増加するとコインベースは手数料を稼ぐことができると同行の証券アナリスト、ウィル・ナンス(Will Nance)氏は8日の文書で指摘した。ビットコインが低価格で推移したとしても、弱気ユーザーが高い取引手数料を払って取引することは、コインベースにとってはプラスとなる。

ナンス氏はコインベース株の上場後の低迷(株価はピーク時から25%以上下落している)に嫌気がさした投資家が「次の四半期に再び投資する」可能性があるとしていた。

ただし、同氏の予想はウォール街の予想よりもかなり強気なものとなっている。ゴールドマン・サックスは4月のコインベース上場の際に財務アドバイザーを務めた。

コインベース株は12日午後、248ドル前後で取引され、過去24時間で2.5%下落となっていた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Goldman Sachs Calls Coinbase a ‘Tactical Trade,’ Predicts Q2 Earnings Beat