【市場動向】ビットコイン、4万7000ドルに下落──クジラは利益確定の動き

【市場動向】ビットコイン、4万7000ドルに下落──クジラは利益確定の動き

暗号資産(仮想通貨)は26日、強気センチメントが薄れ、ほとんどが値を下げた。株価も、ダラス連邦準備銀行のロブ・カプラン(Rob Kaplan)総裁がテーパリング(量的緩和の段階的縮小)は9月に発表されるだろうとCNBCのインタビューで述べたことで下落した。

ビットコインは当記事執筆時点、4万7000ドル前後で取引され、過去24時間で約4%下落した。トレーダーはボラティリティの要因となりうる27日のオプション満期を注視している。「今朝のビットコイン価格の適度なボラティリティは、明日、満期を迎える推定18億ドルのビットコインオプションが原因と見られている」と投資調査会社ファンドストラット(FundStrat)は26日のニュースレターに書いている。

デジタル資産運用会社スタックファンズ(StackFunds)は26日のレポートで、次の上昇の前に現在のレベルでしばらく横ばいとなるだろうと述べた。

最新価格

●ビットコイン (BTC):4万7000ドル、−3.6%
●イーサリアム(ETH):3120ドル、−3.09%

●S&P500:4470、−0.58%
●ゴールド:1793ドル、+0.11%
●10年物米国債:1.35%(25日:1.347%)

ビットコインクジラの売り

クジラ、いわゆるビットコインの大口保有者(1000~1万ビットコインを保有するアドレス)が保有資産を売却していることがブロックチェーンデータで明らかになった。一方、小口保有者(1~1000ビットコイン)は保有資産を増やしており、個人投資家が最近のビットコイン価格の上昇を後押ししていると考えられる。

大口保有者が利益確定に走っていることは「好ましくない状況であり、弱気に傾いている」と暗号資産調査会社デルファイ・デジタル(Delphi Digital)はブログに記している。

ボラティリティ上昇

「8月9日以降、短期ボラティリティと長期ボラティリティの間に明らかな乖離が生じている。トレーダーは、ビットコインのボラティリティが今年後半に上昇することを期待している」とオプションデータプロバイダーのスキュー(Skew)は26日ツイートした。

オプション市場も短期的には弱気に転じており、当記事執筆時点では1週間プット・コール・スキューはプラスとなっており、これは短期的なプット(弱気の投資)がコール(強気の投資)よりも需要が高いことを示している。

ビットコインマイナーのポジション

ビットコインマイナーは、今年はじめの急激な売りの後、蓄積モードに戻っている。マイナーのウォレットから出るビットコインの比率を追跡するマイナー・ポジショニング・インデックス(MPI)はマイナスレベルで安定した。

「ビットコインの強気サイクルでは、マイナーは最終的な高値の前にビットコインを売却している。2013年、2017年、そして今回の2021年もそうだ」とCryptoQuantはブログに記した(下図の黄色枠が該当)。

「最近、短期的な弱気市場を迎えたが、これは修正とも考えられ」、マイナーは保有するビットコインを売却するために、価格上昇を待っている可能性がある。

アルトコイン状況

アバランチの勢いは持続可能か:今年はじめのバイナンス・スマート・チェーン(BSC:Binance Smart Chain)やポリゴン(Polygon)の成長を思い起こさせる爆発的な動きの中で、アバランチ(Avalanche)ブロックチェーン上のDeFi(分散型金融)エコシステムに資金が殺到している。だが、こうした力強いシグナルにもかかわらず、すべてのアナリストがイーサリアムのライバルと呼ばれる同ブロックチェーンは持続力を持っていると確信しているわけではない。

バイナンス・スマート・チェーン、パフォーマンスが低下:バイナンス・スマート・チェーンは少し前に、ある指標でイーサリアムを上回ったが、その成長が鈍化している。また、安全性への疑問も生じているとアナリストは指摘している。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Market Wrap: Crypto Pullback Deepens; Expect Higher Volatility

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