バフェット氏とのランチ、初めてシリコンバレーで開催。トロンCEO、「落札の5億円は広告収入で捻出」

バフェット氏とのランチ、初めてシリコンバレーで開催。トロンCEO、「落札の5億円は広告収入で捻出」

Brady Dale
公開日:2019年 6月 14日 10:40
更新日:2019年 9月 17日 14:40

仮想通貨トロン(TRX)のCEO、ジャスティン・サン(Justin Sun)氏はウォーレン・バフェット氏との460万ドル(約5億円)のランチの場所を「テクノロジーの中心地」、つまりシリコンバレーに移動させた。

「ランチを仮想通貨コミュニティーと伝統的な投資家をつなぐ場にしたいと考えいる」と6月10日(現地時間)、サン氏はヤフーファイナンスに語った。サン氏はバフェット氏を自分の得意領域に引き込もうとしている。

実際のところ、バフェット氏は味覚に関しても保守的、その投資姿勢と同様に。

バフェット氏がオークション落札者とランチする場所は、2004年から一貫してニューヨークのステーキハウス「スミス&ウォーレンスキー(Smith & Wollensky)」だった。CNBCでのインタビューによると、“オマハの賢人”バフェット氏は、いつものお気に入りメニューであるハッシュトブラウンを添えたミディアムレアのステーキとチェリーコークをオーダーする。

「たった3時間でウォーレン・バフェット氏に仮想通貨の購入を納得させることは現実的ではないだろう」とサン氏。

「だが、彼に仮想通貨とブロックチェーン技術の最近の進歩を知ってもらいたい。トロンだけではない、仮想通貨とブロックチェーン、そう業界全体についてだ」

バフェット氏はこれまで、仮想通貨への疑問を表明してきた。最も最近では、同氏が率いるバークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)の株主総会で仮想通貨を「ギャンブル装置」と呼んだ。だが、バフェット氏は「ジャスティンがランチの権利を勝ち取ったことをうれしく思っており、彼と彼の友人に会うことを楽しみにしている」とブルームバーグに語った。

サン氏は、ランチに仮想通貨業界のリーダー7人を招待すると語っている。

ランチは7月25日、ベイエリアのレストランで開催されるが、具体的な場所は明らかにされていない。オークションの落札金額は貧困や不平等と戦う慈善事業団体「グライド財団(GLIDE Foundation)」に寄付されるが、これまで開催場所となってきたスミス&ウォーレンスキーも1万ドルを寄付してきた。

サン氏は落札金額に加えて、10万ドルをグライド財団に寄付するとしている。

サン氏は、ランチの落札金額は2018年7月に買収したファイル転送サービス、BitTorrentの広告収入で支払ったとヤフーファイナンスに述べた。当初、エンターテインメント産業向けのブロックチェーン・プラットフォームと言われていた仮想通貨トロン(TRX)は主にスポーツ・ギャンブルに使われている。市場規模で見ると、トロン(TRX)は12番目の仮想通貨となっている。

トロン財団の運営に加えて、サン氏は音声認識を使った中国のソーシャルプラットフォーム「Peiwo」のCEOも務めている。同氏はまたテスラの初期の投資家でもある。

ちなみに、バフェット氏はテスラに否定的なことでも知られている。

翻訳:Masaru Yamazaki
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真:Tron CEO Justin Sun, photo by Brady Dale for CoinDesk
原文: Power Move Before Power Lunch: Tron CEO Switches Venue for Buffett Meeting