柴犬コイン、放物線的上昇に相当する「逆戻り」の可能性

柴犬コイン、放物線的上昇に相当する「逆戻り」の可能性

ドージコイン(DOGE)や柴犬コイン(SHIB)の今年の急激な上昇は投機的なバブルのようなもので、急成長している暗号資産(仮想通貨)業界の信頼性を損なう。一部の暗号資産アナリストはそう考えている。

こうした「ドッグトークン」あるいは「ミームトークン」は、ジョークとして作られたが、投機家やファンの幅広い支持を集めている。そのため、ブロックチェーン技術の急速な発展を示すものと考えられている他の暗号資産ほどには、真剣に受け止められていない。

「投機色の強いコインがある程度駆逐されることは早ければ早いほどよい。そうすれば投資ポートフォリオへの暗号資産の導入は進むと考えている」とブルームバーグ・インテリジェンスのコモディティ・ストラテジスト、マイク・マクグローン(Mike McGlone)氏は17日、レポートに記した。

ドージコインと柴犬コインは今年記録した史上最高値を大幅に下回っている。

当記事執筆時点、ドージコインは約23セントで5月の史上最高値の約74セントから大きく下落。柴犬コインは約0.00004845ドルで10月28日に記録した史上最高値の約0.00008854ドルから45%下落している。

柴犬コインの価格推移

柴犬コインは10月、1日で70%急騰し、時価総額は390億ドルを超えた。価格上昇は取引アプリ「ロビンフッド(Robinhood)」への上場を求める文書がオンライン署名サイト「Change.org」に掲載されたことがきっかけとなった。

だがプロの暗号資産アナリストは依然として柴犬コインに懐疑的だ。

2020年にビットコインが5万ドルを超えることを予測したマクグローン氏は、柴犬コインは「放物線的な上昇に相応する逆戻り」に直面する可能性があり、投機家にとっては楽しいものかもしれないが、「約1万3000の暗号資産の中で、行き過ぎの一例」のように思えると記した。

「下落する直前の、5月のドージコインと同じようなリスクにさらされている」(マクグローン氏)

独自ブロックチェーンの必要性

マクグローン氏は、柴犬コインの価格動向を最近のビットコインおよびイーサリアムの動きと対比させた。

「ミームコインがある程度駆逐されることは、進化し、強化されたエコシステムに必要なこととして、ビットコインおよびイーサリアムへの圧力となるかもしれない」(マクグローン氏)

Quantum EconomicsのCEO、マティ・グリーンスパン(Mati Greenspan)氏は、柴犬コインはまだ実証されていないと述べた。

「柴犬コインは誇大広告だけで行けるところまで行ってしまった。将来価値はネットワークの発展からのみ得られる。まずはイーサリアム・ブロックチェーンを離れ、独自ブロックチェーンを構築する必要があるだろう。他の暗号資産も同様だ」(グリーンスパン氏)

今週はじめ、映画館チェーンを運営するAMC TheatresのCEOは、柴犬コインによる支払いを受け付ける予定と述べた。だが柴犬コインの値動きを刺激することはなかった。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Shiba Inu Coin Faces ‘Reversion’ Worthy of Parabolic Rise

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