ビットフィネックスから仮想通貨1億ドル盗んだ疑い。イスラエルの兄弟を逮捕

ビットフィネックスから仮想通貨1億ドル盗んだ疑い。イスラエルの兄弟を逮捕

イスラエル警察のサイバー犯罪対策部隊は、数年にわたってフィッシング詐欺を働き、2016年にビットフィネックス(Bitfinex)のハッキングに参加したとして、イーライ・ジジ(Eli Gigi)とアッサーフ・ジジ(Assaf Gigi)の両容疑者を逮捕した。イスラエルのニュースメディア、Yネット(Ynet)によると、ジジ兄弟は、1億ドル(約106億円)超相当の仮想通貨を盗んだとされる。

仮想通貨取引所ビットフィネックスが11万9756ビットコイン(BTC)の盗難にあったとき、仮想通貨市場には衝撃が走った。失われたビットコインの量は、仮想通貨取引所としては、2014年のマウントゴックス(Mt. Gox)事件以来最大だった。

3年間何の動きもなかったが、盗まれたビットコインの一部は、今年6月上旬にハッキングに結びつけられているウォレットから移動されていることが報告された。

イスラエルの犯罪ニュースポータル、ポスタ(Posta)によると、世界中のさまざまなサイバー犯罪対策部隊が失われた資産を回収するために協力している。ハッキング被害にあった口座の大半はアメリカと欧州のユーザーのものだった。ビットフィネックスは、盗まれたビットコインの一部である27.66270285BTCがアメリカ政府によって回収され、返還されたと2月に発表している。

ジジ兄弟は、投資家をテレグラムやレディットなどの仮想通貨取引フォーラムから有名仮想通貨取引所を模倣したウェブサイトへと誘導するフィッシングスキームを構築した疑いもある。兄弟は、投資家のログイン、ウォレット情報を収集し、本物の仮想通貨取引所に保管されている資産を自身の口座に移していたようだ。

警察は、ダウンロードしたユーザーの資産へのアクセスを得られるウォレット管理ソフトウエアへのリンクを貼り付けるなど、兄弟がその他の策を利用した可能性もあるとしている。

警察はイーライ氏の自宅を捜索した際に、同氏の仮想通貨ウォレットの1つを押収したが、ウォレット入っていた資産は、盗まれたとされる額よりも少なかった。同氏の自宅からは高級車も2台発見された。

イーライ氏は、イスラエル国防軍(IDF)の元コンピューターサイエンス専門家。IDFの諜報部隊であり、「ハッキング、諜報活動、コンピューターウイルス作成などに特化している、『8200部隊(Unit 8200)』出身だろう。出身者の多くは現在、グーグル、マイクロソフト、コインベースなどで雇用されている」とレディットユーザーの1人は投稿している。

ポスタによると、イーライ氏は法廷で、「申し訳ないと思っています。(捜査には)協力するつもりです」と述べている。

2017年に開始されたこの捜査は今も継続中だ。

翻訳:町田優太
編集:浦上早苗
写真:Fish hook image via Shutterstock
原文:Two Israeli Brothers Arrested for Phishing Fraud, Bitfinex Hack

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