暗号資産には中央集権型システムが必要:バイナンスCEO

伝統的な金融業界と融合していくために暗号資産(仮想通貨)業界には中央集権型システムが必要、と暗号資産取引所バイナンス(Binance)のCEO、チャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)氏は語った。

バイナンスは12月30日、ジャオ氏がユーザーからの質問に答える動画を公開。あるユーザーは「中央集権型組織はあなたをf**kしようとしている。DeFi(分散型金融)が未来だ」と書き込んでいた。

ジャオ氏はそれに応えて、「そう思うなら、中央集権的システムには手を出さないことだ。分散型の世界にとどまれ、すべてはあなた次第」と述べた。

ジャオ氏によると、中央集権型システムはメインストリームの金融からお金を暗号資産にもたらすために必要であり、またその逆のルートにもなるという。

別のユーザーは、KYC(本人確認)を必要とせずに取引できるプラットフォームがないことへの不満を述べた。バイナンスもこの数カ月、KYCに力を入れている。

「KYCを必要としない小規模なプラットフォームは存在する。だが、そうしたプラットフォームを利用しないことを強くお勧めする」とジャオ氏は述べた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:チャンポン・ジャオ氏(CoinDesk archives)
|原文:Crypto Needs Centralized Systems to Integrate With Traditional Finance, Binance CEO Says