FRB、3月の利上げ意向を表明──バランスシートの縮小も実施

米連邦準備理事会(FRB)は26日、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明で、3月に利上げを行い、ゼロ金利を解除する意向を示した。

また、利上げ開始後に「予測可能な方法で」バランスシートの規模を「大幅に」縮小することも表明。パウエル議長は「バランスシートは必要以上に大きくなっており、かなりの縮小が必要」とFOMC後の記者会見で述べた。

バランスシートは、2020年初頭の約4兆1000億ドルから約8兆9000億ドルまで膨れ上がっている。

暗号資産(仮想通貨)トレーダーは、FOMCがビットコイン(BTC)価格に与える影響を注視している。金融緩和政策の終了は、一般的に暗号資産や株式などリスクが高いと見なされている資産への下落圧力となる。

FRBはFOMC終了後の声明で「インフレ率が2%を大きく上回り、労働市場は堅調なことから、委員会はFF金利の誘導目標レンジの引き上げはすぐに適切なものになると予想している」と述べた。

多くのアナリストは3月に利上げが開始されると予想しており、利上げが実施されれば2018年以来となる。

暗号資産と株式はこのところ下落しているが、インフレ懸念に対処するために、FRBは金融引き締めをさらに強化すると考えられている。米消費者物価指数は12月に前年比7%上昇となり、1982年以来の上昇となった。

一部のアナリストは、ビットコインをインフレヘッジと考えている。だが過去の事例は、ビットコインがしばしば株式と同じように取引されることを示している。つまり、FRBが金融緩和政策を維持すると価格が上昇し、引き締めると下落する。

「FRBはタカ派姿勢を強めている」とギャラクシー・インベストメント・パートナーズ(Galaxy Investment Partners)のマイク・ノボグラッツ(Mike Novogratz)CEOはCNBCで述べた。

「厳しい事態になっている。さまざまな資産にとっては厳しい1年になるだろう(中略)。我々はパラダイムシフトを経験している」(ノボグラッツCEO)

一部のアナリストは、FRBによるプレッシャーが今年のビットコインのリターンを圧迫するため、米ドルに連動したステーブルコインを保有した方が良いかもしれないと指摘した。

「投資家がビットコインなどの暗号資産ではなく、ステーブルコインを選ぶ主な理由の1つは、ボラティリティの低さにある」と、元ゴールドマン・サックスのトレーダーで、プロスパー・トレーディング・アカデミー(Prosper Trading Academy)のスコット・バウアー(Scott Bauer)CEOは語った。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:パウエルFRB議長(26日の記者会見にて:FRB)
|原文:Fed Keeps Interest Rates at Zero, Says Hike Appropriate ‘Soon’