BITマイニング、カザフスタンでの施設建設を中止

香港の暗号資産(仮想通貨)マイニング会社、BIT Mining(BITマイニング)はカザフスタンでの約1000万ドルのマイニング施設建設プロジェクトを中止する。現地の電力供給が不安定なことを理由にあげた。

BIT Miningは2021年5月、933万ドル(約10億7000万円)を投じてカザフスタンに電力容量100メガワット(MW)のマイニング施設を建設すると発表。だが17日の四半期決算報告で、計画の中止を明らかにした。中止が、カザフスタンの他のデータセンターに設置済みのマイニング機器に影響を与えることはないと同社は述べた。

カザフスタンでは暗号資産マイニング事業者への電力供給が制限され、その後、完全に遮断された。2021年12月には大手マイニング機器メーカーのBitmain(ビットメイン)が支援するマイニング事業者のBitFuFuがカザフスタンのマイニング機器を放棄し、新規に購入してアメリカに設置すると伝えられた。

BIT Miningもアメリカのマイニング施設への投資を拡大しており、オハイオ州のマイニング施設は今年上半期に完成する予定と述べた。この施設は最大150MWの電力容量を計画している。

2021年第4四半期の業績については、売上高は4億9580万ドル、前四半期の3億9310万ドルから26%増加。香港とアメリカにマイニング機器を設置、暗号資産価格の上昇によって、マイニングプール事業が好調だったことが増収に寄与した。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk archives
|原文:Crypto miner BIT Mining Ditches Data Center Build in Kazakhstan Due to Unstable Power Supply