渋谷がメタバース化──SHIBUYA109とThe Sandboxが提携

渋谷の街がメタバースに誕生する。SHIBUYA109エンタテイメントは、「The Sandbox」と提携し、「SHIBUYA109 LAND」を開設する。同社が3月1日に発表した。

ブロックチェーンベースのメタバース「The Sandbox」で、オリジナルNFT販売やNFTが手に入るミニゲームを展開する。さらに、メタバース上での広告事業なども手掛ける。

NFT(ノン・ファンジブル・トークン=非代替性トークン):ブロックチェーン上で発行される代替不可能なデジタルトークンで、アートやイラスト、写真、アニメ、ゲーム、動画などのコンテンツの固有性を証明することができる。NFTを利用した事業は世界的に拡大している。

SHIBUYA109エンタテイメントは「『若者がワクワク・ドキドキできる遊び場』を創造することを目的として、メタバース・NFT事業に本格参入し、お客様に『期待を超える次世代の顧客体験』を提供してまいります」としている。

商業施設は新型コロナウイルスの影響が大きい。同社は、メタバース上にSHIBUYA109渋谷店を含む渋谷の街を作り上げることで、世界中からの来訪とメタバースならではの新たな顧客体験を追求する考え。

The Sandboxシリーズは、全世界で4000万ダウンロードを突破。仮想空間上のLAND(土地)を売買できる。The Sandboxのセバスチャン・ボルジェCOO兼共同創業者プロジェクトマネージャーは、「メタバース内のすべての人が、有名な場所と日本の文化にグローバルにアクセスできるようにすることを目指します」という。

|取材・テキスト:菊池友信
|編集:佐藤茂
|トップ画像:SHIBUYA109エンタテイメントの発表文より