ビットポイント、流出した顧客の仮想通貨は全預かり資産の13%:小田社長【緊急会見】

取引所を運営するビットポイントジャパンは7月16日、同取引所から不正に流出した約30億円相当の仮想通貨のうち、15.3億円がビットコインで10.2億円がリップルだったと発表した。

ビットポイントは同日午後、都内で記者会見を開き、同社社長の小田玄紀氏と最高執行責任者(COO)の朏仁雄氏が出席した。今回の流出は、ウォレットサーバーで管理しているホットウォレットの秘密鍵の窃取・不正使用によるものだろうと、小田氏は説明した。

また、小田氏によると、流出した仮想通貨のうち、同社が顧客から預っていた分は20億6000万円で、ビットポイントの全預かり資産の約13%だという。ビットポイントは約11万人の会員(口座開設数)を有しているが、今回の流出の被害対象は約5万人だと小田氏は述べた。

写真:左からビットポイント社長の小田玄紀氏、COOの朏仁雄氏

【流出した仮想通貨】
ビットコイン 1225BTC(15.3億円)
ビットコインキャッシュ 1985BCH(0.7億円)
イーサリアム 11169ETH(3.3億円)
ライトコイン 5108LTC(0.5億円)
リップル 2810万6343XRP(10.2億円)
(円換算は7月11日16時時点)

小田氏は、流出被害の対象者には、現物(仮想通貨)による払い戻しを行うとしているが、払い戻しは同社のウォレットなどにおけるセキュリティが確保されてからと説明した。

ビットポイントジャパンは、電力小売り事業や宿泊施設の開発や運営などを手がけるリミックスポイントの子会社。

文・写真:小西雄志
編集:佐藤茂
(編集部より:ビットポイントが被害対象の会員数を訂正しましたので、本記事も3パラグラフの内容を訂正し、記事を更新しました)