メタバース内デジタルエコノミー構築へ──米メタ、クリエーター向け仮想グッズ販売ツールを発表

メタ・プラットフォームズ(Meta Platforms)は4月11日、同社のメタバース「Horizon Worlds」内でバーチャルグッズを販売するための新しいツールを導入すると発表した。

一部の限られたクリエーターが、ワールド内で「仮想アイテムやエフェクト」を販売できるようになるという。アイテム購入は、18歳以上のアメリカ人とカナダ人に限られる。

さらに同社は、ユーザーに人気のバーチャルワールドを作ったクリエーターには、毎月ボーナスが支払われると述べた。The Vergeは、このプログラムには手数料はかからないが、仮想アイテムについては、メタが25%〜70%の手数料を取ることになるだろうと伝えた。

同社のメタバースへの取り組みはスピードを増している。メタはさらに多くの収益化およびインセンティブ機能が準備していると述べた。

「この種のツールは、メタバースの長期的ビジョンに向けたステップとなる。メタバースでは、クリエーターは生計を立て、人々がデジタルグッズ、サービス、経験を購入できる」とメタはブログに記している。

マーク・ザッカーバーグCEOは「バーチャルグッズを販売し、あるワールドから別のワールドへ持ち運ぶことができる能力は、明らかに(将来のメタバースの)重要な部分となるだろう」と発表と同時に公開された動画で述べた。

ザッカーバーグCEOの発言は、NFTが実現していることに似ている。だがメタのマネタイズツールには少なくとも今のところ、暗号資産の要素はない。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Meta Starts Building a Digital Economy for Creators in Horizon Worlds