マスク氏のツイッター買収、市場は懐疑的

ツイッター社の株価は14日、イーロン・マスク氏の買収提案を受けて、一時48ドル超まで上昇したが結局値を下げ、1.7%下落の45.08ドルで取引を終了した。同氏の提案を取締役会が承認するかどうかについての憶測が広がっている。

大株主でサウジアラビアのアルワリード・ビン・タラル王子は、マスク氏の買収提案に反対するとツイート。それに対してマスク氏は、王子に株式の正確な保有数を聞き、言論の自由に対するサウジアラビアの見解に疑問を呈した。

マスク氏はまた、自身の提案についての(株主による)投票を認めることの重要性についてもツイートし、「(株主が)会社を所有している。取締役会ではない」と釘を差した。

ストライク(Strike)CEOのジャック・マラーズ(Jack Mallers)氏は、マスク氏の買収が、ツイッターに暗号資産を実装することを意味するのであれば、支持するとCNBCに語った。「適切なリーダーシップによって、ツイッターは決済ビジネスになる可能性がある」。

さらにマスク氏は14日、カナダ・バンクーバーで開催されたTED2022で、規制を緩和し、言論の自由がより保護されることを望むと語った。

ツイッター社側では、米東部時間(ET)14日10時(日本時間15日0時)に取締役会が開かれたが、まだ具体的なことは伝わっていない。ET17時には社員総会を予定している。

一方、ニューヨーク・ポストは投資会社のThoma Bravoもツイッター社に関して、別の動きを見せていると伝えた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Twitter Closes Down on Session as Musk Calls for Shareholder Vote