【US市場】ビットコイン、底打ちはまだか

ビットコイン(BTC)は16日、2万755ドルまで下落した。前日の15日に米連邦準備理事会(FRB)が0.75%の利上げを発表した直後には、2万3000ドル付近まで上昇していた。同様に約16%上昇したソラナ(SOL)とドージコイン(DOGE)も利上げ発表前の水準まで下落した。前回5月の利上げ発表時も同じような動きが見られた。

ビットコインは過去24時間で、大規模な清算を引き起こす可能性のある2万ドルまで近づいた。だが、強気センチメントの欠如と流動性の悪化を考えると、まだ底ではない可能性が高いと暗号資産取引所ApifinyのCEO、ハオハン・シュー(Haohan Xu)氏は述べた。

ビリオネア投資家のケヴィン・オレアリー(Kevin O’Leary)氏は、CoinDesk TVに出演し、暗号資産市場はまだ底を打っていないが、キャピチュレーション(投げ売り、パニック売り)は必要で、新たに長期間の上昇を迎える前に起こる「良いこと」と述べた。

最新価格

●ビットコイン:20,991ドル、-3.71%
●イーサリアム:1,109ドル、-6.06%

●S&P500:3666.77、-3.25%
●ゴールド:1,855ドル、+2.20%
●米国10年債利回り:3.31%

イーサリアム「The Merge」は「売り」

多くの市場参加者は、イーサリアムブロックチェーンがPoS(プルーフ・オブ・ステーク)に移行する、いわゆる「The Merge」はイーサリアム(ETH)にとって強気になると考えています。だが、そうならない可能性は高い。

人々は、広く期待を集めるこの種の展開にエキサイトし、価格上昇の先駆けとなると考える傾向がある。だがこうした出来事は「ニュースを売る」イベントになりがちだ。

今からThe Mergeまでの間に、イーサリアム価格が上がるか下がるかはわからない。また何年も延期されてきたことを考えると、The Mergeは実行されないかもしれない。だがある日、ニュースを見て、The Mergeが実行されたとあったら、そのニュースは売りになると期待している。

アルトコイン

米サークル、ユーロコイン発行へ:米ドル連動型ステーブルコインを手がける米サークルは、6月末までにユーロに裏付けられたステーブルコインを発行する。ユーロコイン(EUROC)は、アメリカの認可金融機関が保有するユーロ建ての準備金に完全に裏付けられる。だが、アメリカの基準で発行されたユーロコインを欧州連合(EU)の指導者たちがどのように受け取るかはわからない。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Market Wrap: Bottom Has Not Been Reached for Crypto, but Capitulation Is Needed