ビットコイン、10月は「強い月」だがドル流動性が懸念

ビットコイン、10月は「強い月」だがドル流動性が懸念

10月はビットコイン(BTC)にとって「強い月」であり、株式市場などが混乱しているなかでビットコインが比較的安定していることから、トレーダーは季節的な強さを利用しようと考えているだろう。

TradingViewによると、ビットコインは過去12年のうち8年で10月にプラスのパフォーマンスを記録し、平均リターンは約30%にのぼる。つまり、10月は66%の確率でプラスとなっている。

だが、米ドルの流動性に関するある指標は、強気派に注意を呼びかけている。TradingViewが提供する「USD Liquidity Conditions Index」は5兆7000億ドルと19カ月ぶりの低水準に落ち込んでいる。

「米ドルの流動性は大きく低下しており、暗号資産価格にとって明らかに逆風」とDecentral Park Capitalのリサーチャー、ルイス・ハーランド(Lewis Harland)氏は述べた。

ビットコインとドル流動性の一致

USD Liquidity Conditions Indexは、FRB(米連邦準備制度理事会)のバランスシート、政府預金口座(TGA)、ニューヨーク連銀が保有するリバースレポ(債券を担保にした借り入れ)の残高という3つの要因から、ドルの流動性の程度を評価するものだ。

FRBのバランスシートが縮小し,TGAとレポの残高が増加すると、流動性は低下する。逆にFRBのバランスシートが拡大し、TGAとレポの残高が減少すると、流動性は上昇する。

FRBは3月に金融引き締め政策を開始、それ以降、金利を3%引き上げている。さらに今後数カ月に4.7%まで引き上げ、さらに引き上げを行う可能性がある。加えて、FRBは毎月900億ドルのペースでバランスシートを縮小している。

2021年以降、ビットコイン価格の大きな上昇と下落は、ドル流動性指数の上昇と低下と一致している。暗号資産取引所BitMEXの共同創設者兼前CEOのアーサー・ヘイズ(Arthur Hayes)氏は8月23日に投稿したブログで、ビットコインを「ドル流動性の強力な指標」と呼んだ。

ドル流動性指数が年初来の低水準に落ち込み、ビットコインが歴史的に強い10月に上昇する確率は低くなっているようだ。

出典:TradingView

「ラクダの背中を折る最後の藁(=限界を超える最後の小さなきっかけ)になるかもしれない」とハーランド氏は、ドル流動性の下落によってビットコインが大幅に下落する可能性に触れた。

ビットコインは9月21日以来、1万8000ドル〜2万ドルの間のレンジ相場となっている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin’s Bullish Seasonality Muddled by Continued Slide in ‘USD Liquidity Index’

おすすめ記事: