フォビトークン、11%下落──レイオフや社内問題が伝えられる

暗号資産(仮想通貨)取引所フォビ(Huobi)が大幅な人員削減を行い、従業員に給与をステーブルコインで受け取ることを求め、反発を抑えるために内部スタッフ用のコミュニケーションチャンネルを閉じているという情報が伝えられ、フォビの独自トークンと取引高に打撃を与えている。

CoinGeckoのデータによると、フォビトークン(HT)は24時間で約11%下落し、東アジア時間1月6日午前の時点で4.67ドル付近。過去1カ月では約30%下落している。

フォビの取引高も過去24時間で5億1000万ドルから3億9500万ドルへと23%減少した。

レイオフと給与をステーブルコインで受け取るというニュースは、当初、WebメディアのWuBlockchainが伝えた。ステーブルコインでの給与支払いを拒否した従業員は解雇されるという。またツイッターには、社内のコミュニケーションチャネルから締め出されたと書き込む者もいた。

香港の英字紙South China Morning Post(SCMP)のインタビューで、フォビのアドバイザーを務めるジャスティン・サン(Justin Sun)氏はレイオフを否定。米CoinDeskは広報担当者にコメントを求めているが返答はない。

フォビの準備金の内容についても懸念が高まっている。CryptoQuantの最近のレポートによると、主要取引所の中でフォビは準備金に占める独自トークンの割合が最も高く、約40%を占めているという。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:2022年10月、フォビのアドバイザーに就任したジャスティン・サン氏(CoinDesk)
|原文:Huobi Exchange Token Down 11% on Reports of Layoffs, Internal Strife at Company