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スイス証券取引所のデジタル資産取引所トップ、戦略をめぐる意見の相違により辞任

Brady Dale
公開日:2019年 8月 16日 09:00
更新日:2019年 8月 16日 11:08

スイスの証券取引所(SIX)は、デジタル資産取引所、シックス・デジタル取引所(SDX)を率いる重要な人材を失った。

スイス公共放送のニュースサイト、スイスインフォ(SwissInfo.ch)が2019年8月15日(現地時間)に伝えたところによると、SDXのCEO、マーティン・ハルブラウブ(Martin Halblaub)氏は、就任からわずか8カ月でSDXを去ることを発表した。

開発途中であるSDXの将来の方向性をめぐる意見の食い違いが、今回の辞職の背景にあるとされている。ハルブラウブ氏がSDXを独立した企業へとスピンオフすることを望む一方で、取締役会は、ローンチが迫るSDXはSIXグループに留まるべきと感じていた。

15日にSIX社内で出回ったメモによると、ハルブラウブ氏は次のように述べたとされている。

「私はSDXの野望とビジネスモデルを全面的に支持しており、SDXを未来に向けて率いていくことを強く望んでいました。しかし、戦略をめぐる意見の相違と、この役職が私の人生モデルに無理を強いるものであることを鑑み、私は、SDXにトップとして長期的に関わることはできないという苦渋の決断に達しました」

9月1日からハルブラウブ氏を引き継ぎ、暫定的なCEOを務めるのは、SIXの証券・取引所を統括するトーマス・ゼエブ(Thomas Zeeb)氏の補佐であり、現在経営管理のトップである、トーマス・キンドラー(Tomas Kindler)氏。

キンドラー氏がそのままCEOに留まる可能性もあるが、CEOの候補者を探し始めた、とSDXは述べた。

ハルブラウブ氏は2016年以来、SIXのシニアアドバイザーも務めており、ゼエブ氏の記したメモによると、「引き続き、SDXに協力することは可能」とのこと。

ゼエブ氏は5月、SIXが計画しているデジタル取引所SDXが、ネイティブトークンと「イニシャル・デジタル・オファリング(IDO)」サービスを伴って、2020年にローンチする計画を明かした。SDXの試験運用は今年の夏に完了する予定。

翻訳:山口晶子
編集:町田優太
写真:SIX image via Shutterstock
原文:Head of SIX’s Digital Asset Exchange Quits Over Strategy Disagreement