米国務長官:仮想通貨はSWIFTの送金と同様に規制されるべき

マイケル・ポンペオ(Michael Pompeo)米国務長官は、仮想通貨は金融機関と同様の規制を受けるべきだ、と述べた。

2019年8月20日(現地時間)、CNBCの経済ニュース番組「スクワークボックス(Squawk Box)」のインタビューの中でポンペオ国務長官は、ソーシャルメディア大手のフェイスブック(Facebook)の仮想通貨「リブラ(Libra)」やビットコインを規制する最善の方法について尋ねられた。

それに対し、ポンペオ国務長官は次のように答えた。

「私の考えはこうです。現在、その他全ての電子金融取引を規制するのに利用しているのと同じ枠組みを使うべきだと思います。リブラやビットコインは、本質的にはそれらと同じものです。市場を通じて、もしくは時に仲介者のいないトランザクションを通じて、移動するお金です」

「国際銀行間通信協会(SWIFT)や、我が国の金融機関を通じて行われる」トランザクションに適用されるのと同じ規則が「リブラやビットコインのトランザクションにも適用されるべきです」と、同氏は指摘した。「それが難しいことは認めます」とも。

インタビューは、香港での抗議活動から、外国の国営メディアによるツイッター(Twitter)やフェイスブックを利用したプロパガンダ活動まで、さまざまな話題に及んだ。その中で同氏は、テロリズムへの資金提供やマネーロンダリングにおける、仮想通貨の仮名利用についても言及し、そのような非公開トランザクションが一般的になる「方向に向かっていくとしたら、世界の安全性は低くなる」だろうと語った。

世界中のお金の流れを追跡できることは、「全世界を安全に保ち、テロリズムやその他の不正な行いに対抗するのに役立ってきました。(中略)我々は、そのような状態を守る金融システム、グローバルな金融システムを維持していかなくてはなりません」と、ポンペオ氏は述べた。

しかしレポーターが、今日までに行われたマネーロンダリングは全て法定通貨を利用している、と冗談を言った際、ポンペオ氏はレポーターに同意しているようでもあった。

翻訳:山口晶子
編集:町田優太
写真:Michael Pompeo image via Shutterstock
原文:US Secretary of State Says Crypto Should Be Regulated Like SWIFT Transactions