ライトコイン、価格の下落はいつまで続くか──見え隠れする強気反転の可能性

先週を終えて、世界第5位の仮想通貨であるライトコイン(litecoin)は、連続した値下がり週数が今年最長を記録した。

ビットフィネックス(Bitfinex)のデータによると、ライトコインは9月1日(現地時間)までの1週間に8%下落し、その前も3.17%、15.10%、5.74%と、3週連続で下げている。

これは2018年8月以降、最長記録だ。当時、時価総額で5番目の仮想通貨ライトコインは、8月の4週全てで値を下げた。

ライトコイン下落について、まだ慌てるような時ではない

この昨年の4週連続下落では、高値85ドル(約9000円)、安値42ドル(約5200円)を記録し、42%の下落を見せた。

なお、今回の4週連続下落では、107ドル(約11400円)から62ドル(約6600)まで下げており、またもや42%の下落となった。8月5日(現地時間)にライトコインの採掘報酬が半減した後に価格低下が起きたことも付記する。

このことに全く驚きは無い。というのも、供給減となる前にライトコインは今年1~3月の間で100%の価格上昇を見せているからだ。また、今回値を下げたわけだが、年初に比べると123%値上がりしていることも特記しておく。

より重要なのは、現在ライトコインは50週移動平均(MA)付近で取引されていることである。下図の通り、この50週MAの水準は、強気相場が始まった2017年3月までの19カ月間、一貫して強力な支持線として機能し、その間、ライトコインがこの線を長く下回るようなことはなかった。

ライトコインは2017年3月末に4.09ドル(約435円)付近で強い買い注文に押し上げられ、2017年12月には歴代最高値である370ドル(約39400円)まで上昇した。

現時点で、ライトコイン67.94ドル(約7200円)の50週MA付近で取引されている。過去の実績が参考になるならば、少なくとも今後数か月は移動平均線に沿って取引された後、強気相場に突入する可能性もある。

(尚、本記事の執筆時点において、著者は仮想通貨の保有をしていない。)

翻訳:石田麻衣子
編集:T.Minamoto
写真: Shutterstock 図:Trading View
原文:Litecoin Price Suffers Worst Weekly Losing Streak in a Year