イラン、今後1年でビットコインマイニングのビッグプレイヤーに?

CoinDeskはイランの新しい仮想通貨マイニング規制案の詳細を記した文書を入手した。テヘランの複数の情報源によると、規制案は正式承認に向けて順調に進んでいる。

イラン内閣の規制案に基づき、許認可を受けた仮想通貨マイナー(採掘事業者)は、事業活動予定、投資の予測値、現在の雇用状況、事業場所の賃貸契約、マイニング設備の価値、マイニングプロジェクトの期間などの情報の提出が求められることになる。ライセンスは毎年の更新が必要になる。

遡ると、イランの仮想通貨マイニング産業は、国の補助金を受けた電力の恩恵もあり、過去2年間で劇的に成長した。例えば、現地マイナーのペルシャ・テレグラム・グループ(Persian Telegram group )1社のみで3424人の従業員を抱えている。

市場調査会社ゲート・トレード(Gate Trade)が1600人以上のイランの仮想通貨ユーザーを対象に行った調査によると、回答者の35%がマイニングで収入を得ており、70%が当地のマイニング事業についてもっと情報を得たいと考えている。

テヘランの匿名の情報源は、彼が知っているほとんどのマイナーは「違法」で、ブラックマーケットを通して機器を輸入している。もちろん税金は納めていない。

そのような状況から、イラン中央銀行はようやくマイニング産業を認め、2019年7月、合法的なライセンス供与の手続きを約束した。現在、保留中のこの提案はイランのレザ・ラフマニ(Reza Rahmani)産業鉱山貿易相が承認した。

イランのマイニングライセンスは、30キロワットの設備を持つマイナーにのみ適用される。自家製のマイニング設備、あるいは小規模な事業は除外される可能性がある。

しかし、熱心なビットコイン愛好家であるテヘランのもう1人の情報源は、この動きを支持するとCoinDeskに語った。イラン国内の持続可能なマイニング産業の基盤を築く可能性があるためだ。例えば、1つの地区内で申請を提出したマイナーが多すぎた場合、当局はマイナーらに事業を地域全体に分散させるよう奨励することができる。

「イランの電力産業は民間企業ではなく、政府のものであることは明らか」と情報源は述べた。

「電力産業は送電網に影響を与えないように、マイニングとのバランスを取る方法を確立する必要がある。もし、コンスタントに継続的な電力消費がある場合は、新たに発電所を建設するか、あるいはマイニングに発電所を割り当てることもできる」

一方で彼はまだ、この法案がビットコインコミュニティに加わるホビイスト・マイナーの流れを完全に抑えることができると信じていない。

「多くのアンダーグラウンドなマイニングが行われている。私が予測していることは、送電網が自宅でマイニングを行う多くの人々によって打撃を受けることだ」

さらに3人目の情報源は、イランは今後1年間で、ビットコインマイニングにおいて世界最大級のプレーヤーの1つになると期待しているとCoinDeskに語った。

翻訳:新井朝子
編集:増田隆幸
写真:Bitcoin miner image via Shutterstock
原文:Iranian Government Proposes Annual License for Bitcoin and Crypto Miners