国家仮想通貨に「明白な必要性なし」:ロシア中央銀行総裁

ロシア中央銀行の総裁によれば同行は、国家仮想通貨ローンチにその潜在的リスクに勝るような強力な理由を見出してはいない。

ロシア国営通信社イタルタス通信が2019年10月10日(現地時間)に伝えたところによると、ロシア中央銀行のエリヴィラ・ナビウリナ(lvira Nabiullina)総裁は、同行は中央銀行デジタル通貨(CBDC)の可能性を検討したが、新しい技術をローンチする必要性は「我々にとっては明白ではなかった」と述べた。

ロシアのソチで開かれた革新的金融技術のフォーラム「フィノポリス(Finopolis)」でナビウリナ総裁は次のように説明した。

「技術的理由だけではなく、例えば、既存の非現金の電子決済と比べて、国家デジタル通貨が持つ利点を本当に推定することは(困難)なためです。多くのリスクがあり、利益は十分に明白ではないかもしれません」

総裁は6月には、独自のデジタル通貨をいつしかローンチする可能性があると述べていた。

「電子マネー」の方がより便利かもしれないがと当時語っていたナビウリナ総裁は、「社会として、現金を拒否する準備ができているでしょうか」と尋ねた。

フィノポリスにおいてナビウリナ総裁は、中国人民銀行の範一飛(Fan Yifei)副総裁向けに発言していた、とイタルタス通信は伝えている。

範副総裁はフォーラムにおいて、デジタル通貨のローンチを間近に控えた中国は、CBDC向けの規制基準を構築するために他国の中央銀行と連携することが重要だとの考えを示した。

中国人民銀行は先日、デジタル人民元が早くて11月にローンチされる可能性を否定した。範副総裁はさらに、中国人民銀行はまず、仮想通貨をめぐる他国の経験を含む研究を行う、と説明した。

翻訳:山口晶子
編集:T. Minamoto
写真:Elvira Nabiullina image via Shutterstock
原文:Russian Central Bank Chief: ‘No Obvious Need’ for National Cryptocurrency