世界初、造幣局が保証する「金(ゴールド)トークン」発行へ──豪パース

世界で初めて、政府組織が保証する金(ゴールド)トークンが発行される。貴金属のデジタル化を行うインフィニゴールド(InfiniGold)が10月11日に発表したもので、トークンは西オーストラリア州のパース造幣局が保管する金に裏付けられる。インフィニゴールドによると、政府組織が保証する世界初の金トークンだという。

イーサリアム上で発行されるNFT

トークンの名前はPGMT(パースミント・ゴールドトークン)。イーサリアム上の代替可能トークン(ERC20)として発行される。

パース造幣局は金の精錬所でも知られる、オーストラリア全体の一次精錬の90%を占める。その量は全世界の10%以上にもなるという。2018年からは、インフィニゴールドとともにゴールドパスと呼ばれる金の保証・投資アプリを提供している。

パース造幣局CEOのリチャード・ヘイズ氏は発表文の中で、「公共台帳を元にした金のデジタル化は、世界のコモディティ市場における自然な発展の流れだ」と述べた。

文:小西雄志
編集:濱田 優
写真:Shutterstock