リブラ、離脱は問題ないとし、ローンチまでに100のメンバーを見込む

リブラ協会(Libra Association)は、6月の発表当初に思い描いていた通り、新しい金融・銀行パートナーを含めて、依然として100のメンバーでのローンチを計画している。

「最大100のメンバーでローンチする計画であることは確か」とフェイスブック(Facebook)が主導する仮想通貨プロジェクト「リブラ」の運営・管理を目的に設立されたリブラ協会の担当者は10月14日(現地時間)、ジュネーブで行われた公式憲章への署名の場でCoinDeskに語った。

リブラ協会のCOO(最高執行責任者)兼暫定マネージャーのバートランド・ペレス(Bertrand Perez)氏は、米メディアCNBCでこの見解を繰り返し、ビザ(Visa)、マスターカード(Mastercard)、ペイパル(PayPal)などの直近の離脱はリブラの最終的なローンチの障害にならないことに「自信を持っている」と語った。

今のところ、公式憲章に署名したリブラ・プロジェクトの21の設立メンバーの中に銀行はいない。

「ビザもマスターカードも唯一の存在」とペレス氏はインタビューで述べた。

「同じような企業がいるとは言わない。だが金融や銀行業界で非常に勢いのある、評判の良い企業が参加している」

決済パートナーを失ったことはスケジュールの遅れを招くかもしれない。だがプロジェクトは止まらないとペレス氏は述べた。

「このような大きなプロジェクトとビジョンの場合、ローンチ時期が数四半期前後しても、大きな違いはない」

リブラ向けのウォレット開発を行うカリブラ(Calibra)のCEOで、リブラ協会の理事、デビッド・マーカス(David Marcus)氏は先週、離脱のニュースが報じられる中、ペレス氏と同様の意見をツイッターに投稿した。

@Visa@Mastercardには、ギリギリまで留まってくれたことに感謝します。圧力は(控えめに言っても)激しく、彼らのビジネスに対する(多くの)脅威がある中、@Libra_が前進していくための規制上の明確さが得られるまで待つというその決断を尊重します」

「この展開にリブラの命運を読み取ろうとすることには注意を促します。もちろん、短期的には良いニュースではありませんが、ある意味では解放的。もうしばらくお待ちください。この規模の変化は難しい。これだけ圧力があるということは、何か良いところを突いているということです」

リブラ協会は、約1500の企業・組織がプロジェクトへの参加に興味を示し、うち約180が基準を満たしていると語った。しかし、新しいメンバーの参加には、21の設立メンバーのうち、14のメンバーの同意が必要となる。

翻訳:山口晶子
編集:増田隆幸
写真:Libra image via Shutterstock
原文:Libra Plays Down Troubles, Anticipates 100 Members By Launch