フォード、高エネルギー効率の自動車向けブロックチェーン試験を開始

フォードは燃料効率向上を目的としたブロックチェーン・パイロットプログラムへの道を徐々に広げている。

自動車大手のフォードは10月15日(現地時間)、ドイツ・ケルンにおける車両に対して、低燃費運転モードを監視し自動的に実施するために、ブロックチェーンを用いると述べた。これは、ロンドンとスペインのバレンシアでも行われている広範なパイロットプログラムの一環である。

フォードはケルン市と協力して、10台のプラグイン・ハイブリッド車(PHEV)に、ジオフェンシングを可能にするセルラーモデムを装備した。これらの車は、低排出ゾーンに入ると、自動的に電気運転に切り替わる。

車の低排出ゾーンへの入退出時刻や走行距離などのメタデータは、ブロックチェーンに記録される。

このパイロットプログラムでは、データをリアルタイムで自治体職員に送信することで、低排出ゾーンの管理・実施において自治体が直面する問題に対処している。

フォードのマネジメント・ボードのグナー・ヘルマン(Gunnar Herrmann)会長は、「排出データの安全性、信頼性、透明性は、このプロジェクトのすべてのステークホルダーにとって最重要であり、市の大気をよりきれいにするという我々のビジョンの鍵となる」と述べた。

このパイロットプログラムは、気候保護とエネルギー転換を促進するための共同プログラムである「スマートシティ・ケルン」の一部である。

10月14日(現地時間)にCoinDeskは、BMW、ホンダ、フォードを含む5社の主要自動車メーカーが、モビリティー・オープン・ブロックチェーン・イニシアティブ(MOBI)と協力して、通行料金、駐車メーター、及び類似の自動車支払いに関する自動支払いを実施していると報道している。

翻訳:新井朝子
編集:T.Minamoto
写真:Ford photo By Philip Lange/Shutterstock
原文:Ford Test Driving Blockchain for Energy-Efficient Vehicles