NFT(非代替性トークン)マーケットプレイス「tofuNFT」を運営するCOINJINJA(コインジンジャ)が、国内で手掛けるWeb3関連事業の再編を行い、新会社「X2Y2 Japan」を設立することが9月26日、明らかになった。
X2Y2 Japanは、Sony Block Solutions Labsが開発するSoneium(ソニューム)ブロックチェーン上の「Sonova NFTマーケットプレイス」の運営と、法人向けNFTマーケットプレイス構築およびソリューション提供を主軸に事業を展開する。
新会社設立の目的は、日本市場における事業展開の強化と、より効率的かつ専門的な顧客対応の実現だとしている。
暗号資産アプリ「コイン相場」を事業譲渡
tofuNFTは、30以上のEVM互換チェーンをサポートするマルチチェーン対応のNFTマーケットプレイスである。COINJINJAによると、2022年4月時点で取引量が累計100億円に達した。
2022年9月には、イーサリアム基盤のNFTマーケットプレイス「X2Y2」との戦略的提携を発表。リリース資料によると、X2Y2は2023年の実績として約1970億円の出来高を記録した。
2024年7月には、複数のプロジェクトと連携して「Sonova NFTマーケットプレイス」をローンチ。また、Animoca Brands Japanとの共同プロジェクト「SORAH by Animoca Brands Japan」も展開している。
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COINJINJAは、tofuNFT以外にも累計ダウンロード数70万を超える暗号資産総合アプリ「コイン相場」を開発・運営していたが、2023年2月にAerial Partnersに事業譲渡している。
10月に新会社設立予定
COINJINJAは、これらの事業実績とX2Y2の技術基盤およびグローバル市場でのノウハウを活用し、日本企業やクリエイターのSoneiumエコシステム参入を支援する方針を示している。
X2Y2 Japanの代表取締役には、これまで日本事業の責任者を務めていた中村昂平氏が就任する。また、COINJINJAの共同創業者である沼崎悠氏も引き続き日本事業に注力するとしている。
CoinDesk JAPANの取材に対し、沼崎氏は「tofuNFTは存続する」と話した。
新会社の設立は2024年10月に予定されている。
|文:栃山直樹
|画像:リリースから