本稿ではビットコイン相場を①パターン分析 ②移動平均線(9MA・25MA) ③一目均衡表 ④ボリンジャーバンド ⑤MACD ⑥RSIの代表的な6種類のテクニカル分析で5段階(5→1:強→弱)評価し、その平均で相場の強弱を評価する。
テクニカル分析において定点観測と客観性が重要と考える。代表的な分析手法を複数組み合わせることで、恣意性を排除し、精度を高める狙い。
サマリー
総合評点は4.5。前回「テクニカル的にはレンジをブレークして本格上昇期に入ったことを示唆」したが、そこから約300万円上昇、本格上昇期入りを鮮明とした。今後2-3か月のターゲットとしたヘッドアンドショルダーの倍返しの1562万円が見えてきた。
少し上昇ペースが速すぎる印象はあるが、まだもう少し上値余地はありそう。
なお、こちらでは楽天ウォレットの証拠金取引所のBTCJPYのチャートを使用しております。BTCUSD のチャートはこちらご参照ください(リンク先はTradingView社のサイトです)。
パターン分析
前回「1124万円をネックラインとする大きなヘッドアンドショルダーが完成、勝負あった形」で「このヘッドアンドショルダーの安値は686万円で、倍返しとなる1562万円が今後2-3か月の目途」と申し上げたが、そのターゲットに向かって順調に上値を伸ばしている。
但し、今後2-3か月と申し上げたが、既に1週間で1460万円まで上値を伸ばしている。これを少し早すぎと見て一旦スピード調整が入ると見るか、想定より勢いが強くこのままあっさりターゲットに達すると見るか、見方が分かれるところだが、素直に考えれば後者か。いずれにせよ年内には1562万円、ドル建てで見て10万ドル到達しそうだ。
評点:5
移動平均線
9日移動平均線も25日移動平均線も更に上向きとなり、前々回から申し上げている、本格上昇局面入りを強く示唆している。
評点:5
一目均衡表
3役好転継続中。転換線と基準線とが近づいているが、むしろ基準線がより上向きになり、より地合いが強くなったと解釈すべきか。
評点:5
ボリンジャーバンド
見事にエクスパンションし、バンドウォーク再開。まさに3月のパターンを再現しており、もう少し上値余地がありそう。
評点:5
MACD
ゴールデンクロス後、両線とも上向き。
評点:5
RSI
80台へ。3月のパターンの様にBTCの場合、70近辺では跳ね返されるが、そのゾーンを抜けて80台に達すると大きなトレンドが出ていてなかなか下がってこない傾向が見られる。また調整も穏やかなものとなりがちで、買われ過ぎではあるのは事実だが、もう少し上値余地もあるかもしれない。
評点:2
評点
※この記事は「楽天ウォレット」のテクニカルレポートを転載したものです。
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