
- ナスダック先物は、中国のAIモデル「ディープシーク(DeepSeek)」に対する懸念から4%も売られている。
- ビットコイン(BTC)の短期保有者コストベースは約9万1000ドルで、史上最高値からは約15%の調整となっている。
投資家たちが強気相場の継続を疑問視するなか、ビットコインは9万8000ドルを割り込み、史上最高値から約10%安となっている。
この下落は、中国の超高効率AIモデル「ディープシーク」が、低コストで米国産業と競合することへの懸念に起因している。
トランプ氏が米国大統領選挙で勝利して以来、ビットコインは6万6000ドルから史上最高値の10万9000ドルまで急騰した。この上昇の間、ビットコインには複数回にわたる2桁台の下落に加え、15%もの反落も2度あった。したがって、今回のビットコインの10%の下落も、過去の下落と沿ったものと思われる。
強気相場中の支持線を示す信頼できる指標は、短期保有者コストベースであり、これは過去155日以内に動いたコインの平均オンチェーンコストである。このレベルは現在約9万1000ドルであり、ビットコインがこのポイントを下回れば、強気相場に圧力がかかる可能性がある。
しかし、ビットコインの資金調達率がマイナスに転じ始めたことで、弱気心理はすでに熱を帯び始めている。また、ビットメックス(Bitmex)の共同創業者であるアーサー・ヘイズ(Arthur Hayes)氏は、25万ドルに到達する前に、7万~7万5000ドルの間で調整があるとみている。
CoinDeskのオムカー·ゴッドボール(Omkar Godbole)氏も、ビットコインがいわゆる「ダブルトップ」の弱気反転パターンを引き起こした場合、7万5000ドルまで下落する可能性があると伝えている。
下落は暗号資産(仮想通貨)だけにとどまっていない。米国株式市場も売られており、ナスダック先物は4%も下落した。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:ビットコインの短期保有者コストベース(Glassnode)
|原文:Bitcoin’s Bull Run Could be Tested if BTC Falls Below $91K: Van Straten