トランプ・メディア、暗号資産とETFに重点を置く新フィンテックプラットフォーム「Truth.Fi」を立ち上げ
  • トランプ米大統領のSNS「トゥルース・ソーシャル(Truth Social)」を運営するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(Trump Media and Technology Group)社は、金融サービスプラットフォーム「Truth.Fi(トゥルースファイ)」を立ち上げる。
  • このプラットフォームは暗号資産(仮想通貨)とカスタマイズされたETF(上場投資信託)に重点を置く。
  • トランプ・メディア社の株価は、このニュースを受けて1月29日のセッションを10%高でスタートした。

ソーシャルメディアサイト「トゥルース・ソーシャル」を運営するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは1月29日、暗号資産とカスタマイズされたETFに重点を置いた金融サービスプラットフォームを立ち上げると発表した。

同社の取締役会はまた、大手資産運用会社のチャールズ・シュワブ( Charles Schwab)での最大2億5000万ドル(約388億円、1ドル=155円換算)の投資を承認した。

米証券取引委員会(SEC)への提出書類によると、資金はカスタマイズされたセパレートリー・マネージド・アカウント(SMA)、カスタマイズされたETF、ビットコイン(BTC)および類似の暗号資産または暗号資産関連証券に配分される可能性がある。

プレスリリースによると、チャールズ・シュワブは、Truth.Fiの投資と戦略についても幅広く助言する。

「Truth.Fiはトゥルース・ソーシャルムーブメントの自然な延長線上にある。我々は、自由な言論のソーシャルメディアプラットフォームを作ることから始め、超高速テレビストリーミングサービスを追加し、そして今、投資商品と分散型金融にも参入している」と、トランプ・メディアのデビン・ニューネス(Devin Nunes )CEO兼会長は声明の中で述べている。

このニュースを受けて、トランプ・メディアの株価は29日、10.4%上昇している。

Truth.Fiは、ドナルド・トランプ大統領関連の企業がデジタル資産分野に参入する最新の試みである。トランプ氏とその家族は、分散型金融(DeFi)プロトコルのワールド・リバティ・フィナンシャル(World Liberty Financial)を支援している。

トランプ大統領はまた、1月20日の就任式の数日前にソラナで「公式」ミームコインをローンチし、暗号資産トレーダーの間で投機的な熱狂に火をつけ、暗号資産業界の一部を憤慨させた。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Chip Somodevilla / Shutterstock.com
|原文:Trump Media Starts New Fintech Platform Truth.Fi Focusing on Crypto, ETFs