CMEの1月の暗号資産取引高、180%増で過去最高を記録
  • シカゴ・マーカンタイル取引所グループでは、1月の1日平均取引高(ADV)が2570万枚と過去最高を記録し、暗号資産(仮想通貨)先物のADVは19万8000枚に達した。
  • マイクロビットコイン先物が255%増、マイクロイーサリアム先物が223%増となり、暗号資産のADVは180%増加した。

シカゴ・マーカンタイル取引所グループ(CME)は、今年最初の1カ月間、暗号資産の1日平均取引高(ADV)が19万8000枚、想定元本が136億ドル(約2兆1000億円、1ドル=154円換算)に達したことを明らかにした。

CMEは2月4日付のプレスリリースで、前年同月比では、マイクロビットコイン(BTC)先物は255%増、マイクロイーサリアム(ETH)先物は223%増加し、暗号資産ADVは180%増加したと発表した。

CMEのビットコインとイーサリアムの先物契約の想定元本はそれぞれ5BTCと50ETHだが、マイクロ契約は各暗号資産のわずか10分の1であるため、より正確な取引とリスク管理が可能になる。

CMEは、時価総額上位2つの暗号資産のフルサイズとマイクロサイズの契約に加えて、これらの契約のオプションもトレーダーに提供している。これらのオプションは、より複雑な戦略でリスクエクスポージャーの微調整を可能にする。

オプション契約は、トレーダーが暗号資産先物を特定の日またはその前にあらかじめ決められた価格で売買する権利(義務ではない)を提供する。

CMEは1月、全体では2570万枚のADVを記録した。

CMEグループは先週、2月24日にビットコイン金曜先物(BFF)のオプションを導入することを目指していると発表したばかりだが、これは規制当局の承認待ちである。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:CoinDesk Archives
|原文:CME’s Monthly Crypto Volumes Hits Record High in January, Surges 180%