
- トランプ政権の人工知能(AI)・暗号資産(仮想通貨)責任者(Czar)であるデービッド・サックス氏は記者会見で、関連する議会委員会のリーダーたちとともに暗号資産の将来について言及した。
- トランプ大統領の暗号資産に関する大統領令により、サックス氏は、米国のデジタル資産とその発行者のためのルールを確立することになる金融規制者の新しい作業部会で指導的な地位に就く。
米下院と上院は、暗号資産関連法案を前進させるための合同作業部会を結成しようとしている。トランプ大統領によって任命されたAI・暗号資産責任者のデービッド・サックス氏は、2月4日にワシントンで行われた共同記者会見で、「デジタル資産におけるアメリカの優位性を確保すること」を目指すと語った。
サックス氏は、デジタル資産関連法案に取り組む議会委員会の責任者らとともに、暗号資産を推進する幅広いアジェンダを提示した。
「私は、デジタル資産の黄金時代を作るために、皆さんと協力することを楽しみにしている 」とサックス氏は語り、暗号資産は「政権の第一週の優先事項」であるとした。
この計画の一端は、4日に上院のステーブルコイン法案の詳細が明らかになった時点ですでに明らかになっていた。テネシー州選出の共和党上院議員ビル・ハガティ氏が作成したこの法案では、州の機関と連邦政府の監視機関(具体的には連邦準備制度理事会と通貨監督庁)の間で規制を分担し、ステーブルコイン発行者に対する米国の監督体制を確立する。
「私たちは、技術革新をアメリカ国内で維持したいと考えている。あらゆるアナログ産業がデジタル化したように、金融資産もデジタル化する運命にあり、その価値創造を他国に渡してしまうのではなく、米国内で実現させたい」と、サックス氏はAI・暗号資産責任者就任後初となる記者会見で語った。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:デービッド・サックス米AI・暗号資産責任者(Jesse Hamilton/CoinDesk)
|原文:Trump’s Crypto Czar Sacks Says ‘Golden Age’ Coming