
ビットコインインフラ開発会社Blockstreamは2月5日、日本国内での事業拡大に向けて、Blockstreamの筆頭株主Fulgur Venturesの日本向け事業を行うフルグル合同会社とビットコイン企業Diamond Handsが業務提携したと発表した。
Diamond Hands CEOの東晃慈氏がBlockstreamの日本におけるブランドアンバサダーにも就任し、日本におけるブランド認知の向上や国内企業とのパートナーシップ拡大などをリードしていく。業務提携は、Blockstreamのグローバルビジネス展開の加速を目的としているという。
Blockstreamは2014年に設立。創業者でCEOのアダム・バック(Adam Back)氏は、ビットコイン開発の初期から関わる人物として知られ、たびたび話題となる「サトシ・ナカモト」の正体探しの際に名前があがる人物の1人でもある。
同社は、日本市場のポテンシャルとして以下のポイントをあげている。
- 国内企業のビットコインへの関心の上昇
- ビットコインL2(レイヤー2)事業の盛り上がり
- RWA(現実資産)領域への注目
- Tokyo Bitcoin Base(TBB)との連携
TBBは、今春、東京・四谷にオープン予定のビットコイン特化のコワーキング&イベントスペース。Blockstreamの日本での拠点をTBBに移し、国内のビットコインコミュニティの活性化にもコミットしていくとしている。
また、日本で提供するサービスとして、以下の3つをあげている。
- ビットコインを利用したRWAトークン発行支援
- ビットコイン技術監修&実装支援
- ビットコイン技術監修&実装支援
Blockstream CEOのアダム・バック氏はリリースで「規制の明確化が進み機関投資家の関心が高まる今こそ、Blockstreamが日本に直接進出する絶好の機会です。 日本は当社にとって最も重要な市場の一つであり、信頼するパートナーであるFulgur VenturesおよびDiamond Handsと協力することで、日本の企業や個人がビットコインを活用し、安全でスケーラブルかつ分散化された金融の未来を築けるよう支援していきます」と述べている。
一方、Diamond Hands CEOの東氏は「今回の提携は日本のビットコイン、暗号資産市場全体にとっても重要な意味を持つと考えており、日本企業によるビットコイン保有やビットコイン事業への参入が今後加速するきっかけになると確信しています」と記している。
2024年、フルグルとDiamond Handsは、ビットコインに特化した国際カンファレンス「Bitcoin Tokyo 2024」を開催、アダム・バック氏、野口悠紀雄氏などが登壇した。
|文:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:リリースより