
- ビットコイン開発企業であるブロックストリームは、アジア地域での事業拡大に伴い、東京にオフィスを開設した。
- アダム・バック氏によって共同設立された企業であるブロックストリームは、日本におけるビットコイン・レイヤー2およびセルフカストディ技術の採用を推進することを目指している。
伝説的なビットコイン(BTC)開発者であるアダム・バック(Adam Back)氏が共同創業した暗号資産(仮想通貨)開発企業のブロックストリーム(Blockstream)は、2月5日のプレスリリースで、東京に新たなオフィスを開設し、グローバルな存在感を高めていくと発表した。
同社は、日本をリードするビットコイン戦略コンサルティング企業であるダイヤモンド・ハンズ(Diamond Hands)、および投資会社フルーガー・ベンチャーズ(Fulgur Ventures)とこの地域で提携していく。
ブロックストリームは、日本においてビットコインのレイヤー2およびセルフカストディ技術の採用を推進する計画であると同時に、現実資産(RWA)のトークン化も推進する予定だと述べた。
日本の企業は、世界最大の暗号資産への関心を強めている。東証スタンダードに上場しているメタプラネットは最近、ビットコイン購入のためにアジアの株式市場史上最大の資金調達を発表した。
ブロックストリームは、ビットコイン経済への参加を希望する日本の企業を支援することを検討しており、財務、決済インフラ、カストディソリューションを提供できると述べている。
「規制の明確化が進み、機関投資家のビットコインへの関心が高まっている今こそ、ブロックストリームにとって、最も重要な市場のひとつである日本に直接進出する好機だ」と、ブロックストリームの共同創設者兼CEOのアダム・バック氏は述べた。
「我々は、日本の企業や個人が、安全で拡張性があり、分散化された未来の金融基盤としてビットコインを十分に活用できるようになることを楽しみにしている」とバック氏は付け加えている。
同社の投資部門であるブロックストリーム・キャピタル(Blockstream Capital)は最近、野村ホールディングス(野村HD)、Ledger、Coinsharesの合弁会社で暗号資産(仮想通貨)カストディを手がけるKomainuに7500万ドル(約116億2500万円、1ドル=155円換算)をビットコインで投資した。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:ブロックストリームのアダム・バックCEO。Consensus 2019で。(CoinDesk archives)
|原文:Blockstream Opens New Office in Tokyo as It Expands in Asia