ビットコイン、1日に16億ドル相当が取引所から流出。4月以来最大:アナリストが指摘
  • ビットワイズのアンドレ・ドラゴシュ氏によると、2月5日に1万7000BTC以上が中央集権型取引所から流出した。
  • これは大口投資家が掘り出し物のようなコインを物色している兆候だとドラゴシュ氏は述べた。

2月5日、中央集権型取引所から1万7000ビットコイン(BTC)以上が流出した。これは、現在の市場価格9万8600ドルで換算すると16億ドル(約2400億円、1ドル=150円換算)以上の価値がある。ビットワイズ(Bitwise)のリサーチ責任者のアンドレ・ドラゴシュ(Andre Dragosch)氏が共有したGlassnodeのデータによる。

これは、2024年4月以降では、1日の最大流出量だ。

[ビットコインの取引所からの流出量:Andre Dragosch, Glassnode]

「クジラ(大口投資家)がこの下落局面で買いを入れている」と、ドラゴシュ氏はX上で述べ、コインの大量流出について言及した。投資家は通常、コインを長期的に保有するつもりであれば、コインを直接保管する。したがって、取引所からの大量流出は強気な見方を表していると解釈される。

ブロックチェーンデータは市場状況を評価するために広く使用されているが、取引所によるウォレット間の内部送金によって歪められる可能性があることに注意が必要だ。

ドラゴシュ氏によると、コインベース(Coinbase)だけで1万5000BTC以上の純流出が処理された。Timechainindex.comの分析によると、5日にコインベースが合計2万BTC以上を持つ4つのアドレスを60のアドレスに分割したことが示されており、これは今週、ETF(上場投資信託)またはストラテジー(Strategy)による大規模な購入の可能性を示唆している。

CryptoQuantがまとめたオンチェーンデータによると、5日にすべての暗号資産(仮想通貨)取引所で4万7000BTCの流出があり、そのうち1万5800BTCはコインベースによるものだった。

5日のアメリカ市場後場取引時間中にビットコインは9万6800ドルを下回ったが、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の息子であるエリック(Eric)氏が、トランプ家関連の暗号資産プラットフォームであるワールド・リバティ・ファイナンシャル(World Liberty Financial)に最初のビットコイン投資を促したことで、6日早朝には上昇に転じた。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Worth $1.6B Leave Exchanges in Biggest Bullish Outflow Since April: Research Analyst