ビットコイン、8万ドルと9万ドルのプットオプションに需要──米雇用統計の発表を前に

シンガポールを拠点とするQCPキャピタル(QCP Capital)が追跡しているオプション市場の動きによると、アメリカの非農業部門雇用者数(NFP)という重要な指標の発表を控え、一部の暗号資産(仮想通貨)トレーダーがビットコイン(BTC)のプットオプション、つまり最大の暗号資産をあらかじめ決められた価格で売る権利を買い進めている。

トレーダーは、現在およそ9万7000ドル付近の原資産の価格下落を予想してプットを購入している。8万ドルという低い価格でのプットの需要は、市場の慎重な見方を反映しており、これらの購入者が、予想を上回る雇用統計がアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)の金利引き下げの根拠を弱め、BTC価格の下落を誘発することを懸念している兆候だ。

「今夜の非農業部門雇用者数報告を前に、市場のセンチメントは依然として慎重なままだ。我々はビットコインの2月28日満期・行使価格8万ドルのプットと2月21日満期・行使価格9万ドルのプットへの関心を引き続き観察している。これは、依然としてコールが好まれているにもかかわらず、根強い慎重な見方を反映している」と、QCPキャピタルはテレグラムのブロードキャストで述べた。

アメリカ労働統計局は、1月の非農業部門雇用者数が17万人増加したと発表すると予想されている。この報告は、アメリカ東部時間2月7日午前8時半(日本時間午後10時半)に予定されている。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin $80K and $90K Puts in Demand Ahead of U.S. Jobs Data