ビットコイン、10万ドル超え──1月の米雇用者数の伸びが予想下回ったことを受けて
  • 米国の1月の雇用者数の伸びは、14万3000人と予想を下回った。
  • このニュースを受けて、ビットコインは当初上昇した。

CCDataによると、ビットコイン(BTC)は、米国の1月の雇用者数の伸びが予想を下回ったことを受けて、3日間にわたる下落を止めた。米労働統計局が発表した1月の雇用者数の伸びは14万3000人で、予想の17万人を下回り、12月の25万6000人も下回った。

それでも、失業率は予想の4.1%、12月の4.1%と比べて4%に低下し、平均時給の伸びは予想の0.3%を上回る0.5%となった。

「比較的高い賃金インフレ率と低い失業率は、連邦準備制度理事会(FRB)がすぐに利下げをする可能性が低いことを意味するが、市場はすでにそれを知っている。株式市場が広く安定している限り、ビットコインは今四半期中に最高値を更新する可能性がある」と、暗号資産(仮想通貨)運用会社グレイスケール(Grayscale)のリサーチ責任者ザック・パンドル(Zach Pandl)氏は語る。

FRBの金利政策の市場読み込み度(予測)を知るために使われる、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のFedWatchツールのデータによると、FRBが3月の会合で基準金利を引き下げる可能性は、雇用統計発表後に15%から8%に低下した。

FRBは2024年の最後の4カ月間にFF金利を100ベーシスポイント引き下げ、投資家は数週間前まで、2025年にも同じようになると予想していた。

しかし、その後、強い経済・インフレに関するデータが相次いだため、FRBは急速にハト派的な姿勢を後退させ、トレーダーはこれ以上の政策緩和の可能性を見込んでいない。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Tops $100K After U.S. Added Fewer Than Forecast Jobs in January