
- シティやUBSなどの大手金融機関は、貿易戦争への懸念と中央銀行による買い集めを理由に、金の価格予測を引き上げた。
- PAXGやXAUTなどの金を裏付け資産とする金連動型トークンは、金価格の上昇に伴って、他の暗号資産をアウトパフォームしており、強気相場が続けばさらなる恩恵を受けると予想されている。
大手金融機関は、貿易戦争への懸念と中央銀行による買い集めから金は恩恵を受けるとして、金の価格予測を引き上げている。
先週、シティとUBSのストラテジストは、金の価格予測を引き上げた。市場は地政学的な緊張と経済的な不確実性によってプレッシャーを受けていることから、金の強気相場は継続すると予想している。
金を裏付け資産とする金連動型トークンもこうしたトレンドの恩恵を受けており、PAXGやXAUTなどは金のパフォーマンスと足並みを揃えている。これらのトークンは、不確実性が高まるなか、暗号資産市場全体をアウトパフォームしている。
シティは短期の金価格目標を1オンスあたり3000ドルとし、今年の平均予測を2800ドルから2900ドルに引き上げたとInvesting.comは伝えた。上昇の背景には、前述した要因だけではなく、金の需要を牽引すると予想される世界的な成長懸念もある。
一方、UBSは今後12カ月の金価格目標を1オンスあたり2850ドルから3000ドルに引き上げた。金はすでに当初の目標価格を突破、年初来約9%上昇し、現在は2860ドルで取引されている。
UBSのストラテジストは、金は「価値の保存手段および不確実性に対するヘッジとして、その魅力を長きにわたって維持しており、それが再び証明された」と述べている。一方、シティグループのレポートは「貿易戦争と地政学的な緊張が準備金の多様化/ドル離れのトレンドを強め、新興市場の公的部門による金需要を支えている」と指摘している。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:Scottsdale Mint/Unsplash
|原文:Gold-Backed Tokens Set to Benefit as Wall Street Goes Even More Bullish After Record Rally