ビットコインのマイニング難易度が史上最高──主要指標がマイナーの降伏と底値の可能性を示唆
  • ビットコインのマイニング難易度が5.6%上昇し、過去最高となる114.7Tを記録した。
  • ハッシュリボン指標がマイナーの降伏を示唆しており、これは価格の局所的な底値を示す傾向がある。

CoinWarzによると、週末に5.6%の上方調整が行われたことを受け、ビットコイン(BTC)のマイニング難易度が過去最高となる114.7兆(T)を記録した。

これは、ハッシュリボン指標がマイナーの降伏を示唆していることと一致している。ハッシュリボンは、ビットコインの局所的な底値を示唆する市場指標であり、マイナーが降伏する、つまりマイニングコストが収益性を上回る際に形成されることが多い。

グラスノード(Glassnode)のデータによると、マイナーの降伏は2月初旬に始まった。ビットコインは月初来4%以上下落している。歴史的に、この指標が屈服を示す際、それは局所的な価格の底値を示してきた。

このパターンが続くとすれば、ビットコインの底値は約9万1000ドル(約1411万円、1ドル155円換算)付近になる可能性がある。前回の降伏シグナルは2024年10月に発生しており、その直後にビットコインは50%急騰した。

[ハッシュリボン(グラスノード)]

今回の難易度上昇は、4日に過去最高を記録したビットコインのハッシュレートの上昇によるものだ。マイニング難易度は2016ブロックごとに調整され、平均ブロック時間を10分にすることを目標としている。

マイニング難易度が上昇すると、マイニングはより競争が激しくなり、マイナーにさらなる圧力がかかる。1月の生産データはこれを反映しており、主要な上場マイナーの中で前月比での生産増加を報告したのはライオット・プラットフォームズ(Riot Platforms)のみだった。

|翻訳・編集:林理南
|画像:ビットコイン難易度調整の%変化(Glassnode)
|原文:Bitcoin Difficulty Hits New Highs as Key Metric Signals Miner Capitulation and Possible Bottom