
- 暗号資産カストディアンのファイアブロックスは、ソニーの新しいブロックチェーン「Soneium」をサポートすると発表した。
- カストディアンは、機関投資家による暗号資産の採用に不可欠だ。
暗号資産(仮想通貨)カストディ技術プロバイダーのファイアブロックス(Fireblocks)は、ソニー(Sony)のブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」のサポートを追加したと発表した。Soneiumはイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ネットワークであり、従来のインターネット(Web2)と、ブロックチェーンを基盤とした新興のWeb3をつなぐことを目指している。
ファイアブロックスの顧客には、大手銀行を含む多くの大規模機関投資家が名を連ねている。暗号資産の安全な保管を提供する暗号資産カストディアンは、ヘッジファンドやファミリーオフィスのような大規模な資産配分機関が保険上の理由でその利用を義務づけているため、機関投資家の暗号資産の採用には不可欠だ。
ソニーとシンガポールのスターテイル・ラボ(Startale Labs)のジョイントベンチャーであるSoneiumのサポートにより、新興ブロックチェーン上でのカストディサービスの提供への扉が開かれる。DeFeLlamaのデータによると、Soneiumは1月に運用を開始したばかりで、預かり資産(TVL:Total Value Locked)がわずか3360万ドル(約51億7400万円、1ドル154円換算)だ。オプティミズム(Optimism)の「OP Stack」を使用して構築されており、ゲーム、金融、エンターテインメント向けアプリをサポートする。
ファイアブロックスのWeb3部門責任者、オメル・アムセル(Omer Amsel)氏はリリースで「当社は、境界を超えたオープンなインターネットを創造するというSoneiumのビジョンを支援することに尽力している」と述べたうえで、「我々は共に、デジタルイノベーションのための安全な環境を提供しながら、ユーザーとクリエイターに安全で分散化されたデジタル所有権と体験を提供していく」と付け加えた。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:CoinDesk Archives
|原文:Fireblocks Adds Support for Sony’s Soneium, First Step in Provision of Custody Services