ベルゼ・シュトゥットガルト、デカバンクと提携──機関投資家向け暗号資産取引を提供
  • デカバンクは、ベルゼ・シュトゥットガルト・デジタルを通じて機関投資家向けに暗号資産取引サービスを提供する。
  • この提携は、ベルゼ・シュトゥットガルト・デジタルの完全に規制された暗号資産ブローカー業を活用するもので、同取引所の新たな提携形成計画の一環だ。
  • 暗号資産取引は、ベルゼ・シュトゥットガルトの収益の25%を占めている。

ドイツの主要証券取引所の一つであるベルゼ・シュトゥットガルト(Boerse Stuttgart)は、ドイツの投資銀行デカバンク(DekaBank)と提携し、デカバンクの機関投資家顧客に暗号資産(仮想通貨)取引を提供すると発表した。

この提携により、4110億ユーロ(約64兆円、1ユーロ=155円換算)以上の資産を持つ金融大手デカバンクは、ベルゼ・シュトゥットガルト・デジタルの規制されたブローカー業インフラを使用して自社のサービスに暗号資産を統合することが可能になる。

ベルゼ・シュトゥットガルト・グループのマティアス・フェルケル(Matthias Voelkel)CEOは、「デカバンクと提携して機関投資家顧客に暗号資産取引を提供することは、安全かつ完全に規制されたインフラソリューションをヨーロッパ全域の金融機関に提供するという我々のコミットメントを強調するものだ」と述べた。

ベルゼ・シュトゥットガルト・グループの子会社であるベルゼ・シュトゥットガルト・デジタルは、ヨーロッパの金融機関向けにブローカー業、取引、カストディサービスを提供している。先月、同取引所は暗号資産取引事業が近年急成長し、現在では全体の収益の25%を占めていることを明らかにした。

この提携は、ベルゼ・シュトゥットガルトがヨーロッパの銀行、ブローカー、資産運用会社との提携を拡大し、暗号資産のマスアダプション(大衆への普及)にさらに貢献するための計画の一環だ。

同取引所は、暗号資産の取引高が昨年「ほぼ3倍に」なり、過去最高のパフォーマンスを記録したと発表している。同取引所は約43億ユーロ(約6665億円)の資産のカストディを行っている。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Boerse Stuttgart Partners With DekaBank to Offer Crypto Trading for Institutional Clients