ベビーミルクの安全性にブロックチェーンを活用──ネスレとフランス大手スーパー

ベビーミルクの安全性にブロックチェーンを活用──ネスレとフランス大手スーパー

Brady Dale
公開日:2019年 11月 19日 06:30
更新日:2019年 11月 19日 06:30

子どもが生まれた親にとって、子どもの安全より重要なものはない。食品大手ネスレ(Nestle)とフランスのスーパー、カルフール(Carrefour)はその本能を満たすためにブロックチェーンを使おうとしている。

両社による、IBMのフード・トラスト(Food Trust)プラットフォームをベースにしたこれまでのフード・トラッキングの取り組みに続いて、ネスレとカルフールはベビーミルク製品をトラッキングし、原産地と「農場から売り場まで」の移動のデータを消費者に提供する。

具体的には乳児用ミルクの「GUIGOZ Bio 2」と「同3」はブロックチェーン・プラットフォーム上でトラッキングされ、消費者に原料と製品チェックの透明性に関するより多くの情報を提供する。11月14日(現地時間)、カフルーフが発表の中で述べた。

QRコードで情報提供

消費者はパッケージにあるQRコードをスキャンすることで多くの情報にアクセスできる。

「ブロックチェーン技術は透明性を高め、親が子どもの栄養として望む、極めて高品質な製品への移行を促す。ネスレとLaboratoires Guigozにとって、この革新的なブロックチェーン技術は、製品の品質を確保するために必要な透明性と高い基準の配慮のための新しいベンチマークとなる」と同社は述べた。

こうした取り組みはマーケティング活動の一要素かもしれないが、食の安全性の崩壊──中国の粉ミルクへのメラミン混入事件やポーランドからの病気の牛の流通──が、食品への懸念を引き起こしたことは間違いない。

カーギル(Cargill)やウォルマート(Walmart)など他の大手企業もこうした懸念に対処するためにブロックチェーン技術を利用し、理論的には、食品が正しい場所から届き、途中で混入などがないことを示す、変えることのできない証拠を消費者に提供しようとしている。

2019年2月には、フランスのマクロン大統領は食のトレーサビリティーへの懸念に対処するための方策の1つとして、EUにおけるブロックチェーンなどのデータ技術の利用を促進することを求めた

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸
写真:Father feeding baby image via Shutterstock
原文:Nestle, Carrefour Extend Blockchain Tracking Effort to Baby Milk