マウントゴックス、11億ドル相当のビットコインを新しいウォレットに移動

破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所マウントゴックス(Mt.Gox)は3月6日、1万2000ビットコイン(BTC)以上、11億ドル(約1650億円、1ドル=150円換算)以上に相当するコインを新しいウォレットに送金した。

管財人はウォレット「1PuQBjpPfAuANa3KM4HBdfF98BC7wnWhTb」からコールドウォレットと新しいウォレット「1Mo1nW5ZM5m2tx9qMsYm2YJxGn3TeS9gR9」に資産を移した。

この動きは、2014年の破産以来、同取引所で最大規模の取引のひとつだ。

このようなウォレット間の送金は通常、ビットコインを公開市場で売却する暗号資産取引所に送金する前の処理として、保有資産を新しいアドレスに統合するものだ。

マウントゴックスはかつて世界最大の暗号資産取引所であり、初期の頃にはビットコイン取引の70%以上を扱っていた。2014年初頭、ハッカーが同取引所を攻撃し、推定74万ビットコイン(現在の価格で150億ドル、約2兆2500億円以上)を失った。

最新の提出書類によると、管財人は2025年10月31日を期限とする返済計画をまとめている。

記事執筆時点で、BTCは9万2000ドル付近で取引されており、過去24時間で6%程度上昇している。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:CoinDesk
|原文:Mt.Gox Moves $1B Bitcoin to New Wallet