ビットコイン価格、ここ2カ月で最大の下落──中国発の熱狂が弱まる中

ビットコイン価格は11月18日、この2カ月で最大の下落を見せ、8200ドルを10月下旬以来、はじめて割り込んだ。

ビットコインは世界で最もパフォーマンスの優れた資産の1つ

CoinDeskのビットコイン・プライス・インデックス(BPI)によると、世界協定時18時41分に8139.64ドルとなり、24時間で4.7%下落した。だが価格はまだ、2018年のスタート時の2倍以上となっており、ビットコインは世界で最もパフォーマンスの優れた資産の1つとなっている。

ビットコイン価格は10月下旬、中国の習近平国家主席が、ブロックチェーンを中国のコアテクノロジーとして重点的に推進していくと述べたことを受け、急騰。多くのトレーダーと投資家はビットコインは世界第2位の経済大国である中国による新たな後押しの恩恵を受けていると考えた。

だが、仮想通貨ヘッジファンド、ビットブル・キャピタル(BitBull Capital)のジョー・ディパスクアール(Joe DiPasquale)CEOによると、それ以降、トレーダーと投資家の間にさらなる熱狂を生み出すような進展はなかった。

ビットコインはこの数週間、9100〜9600ドルの間で取引され、最近はこのレベルを下回っていたため一部のトレーダーは売りを強め、価格はさらに下落した。取引量もこのところ、かなり少なくなっていると同氏は述べた。

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「こうした大きなニュースが話題となった後、一部の投資家が利益を確定していると考えている」とディパスクアール氏は電話インタビューで語った。

マーケットの動きは、8100ドルを支持線(サポートライン)としている模様で、このレベルを割るようなら、価格はさらに7400ドル付近まで下落する可能性があると同氏は述べた。

「9000ドル以上に戻れば再び1万ドルを超える可能性」

長期的には、2020年5月と見込まれているビットコイン「半減期」のために強気相場が想定されるとディパスクアール氏は語った。

同氏によると、価格が9000ドル以上に戻れば、ビットコイン価格は再び1万ドルを超える可能性がある。

ビットコイン価格は6月下旬の今年の最高値1万3000ドルを大きく下回っている。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸
写真:Shutterstock
原文:Bitcoin Tumbles 4.7%, Most in Two Months, as China-Fueled Enthusiasm Wanes