
- マイクロソフトは、コアウィーブ(CoreWeave)の主要パートナーであることに変わりはないが、納品上の問題により、コアウィーブとの契約の一部から手を引いた。
- マイクロソフトのAIインフラ戦略が変化する中、マイクロソフトへの依存度が高い(売上の62%)コアウィーブは、IPOを前にリスクに直面している。
- コア・サイエンティフィック(Core Scientific)の株価はプレマーケットで15%下落している。
ビットコイン(BTC)マイナーであるコア・サイエンティフィックの株価は、マイクロソフトが上場間近のクラウドコンピューティング企業コアウィーブとの契約の一部から手を引いたとの報道を受けて、3月6日のプレマーケットで15%下落した。
コア・サイエンティフィックは先月、コアウィーブと12億ドル(約1800億円、1ドル=148円換算)規模のデータセンター拡張を計画していると発表した。コアウィーブは今週、IPOを申請し、350億ドルの評価額で40億ドルの調達を希望している。
フィナンシャル・タイムズの記事によると、マイクロソフトに人工知能(AI)コンピューティングパワーを供給しているコアウィーブは、納品の問題や納期の遅れに直面しており、マイクロソフトは主要パートナーであることに変わりはないものの、契約を縮小することになった。
マイクロソフトはコアウィーブの売上の62%を占め、2030年までにコアウィーブのサービスに対して100億ドル以上の支出を約束していた。コアウィーブは急成長を遂げ、2024年には19億ドルの収益を上げたが、大幅な赤字を計上している。
コアウィーブはエヌビディア(Nvidia)のAIチップに大きく依存しており、負債と株式で145億ドルを調達している。マイクロソフトの決定は、AIインフラ戦略の転換に沿ったものだが、同社はこの分野への大規模な投資に引き続きコミットしている。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:コア・サイエンティフィックのマイク・レヴィット(Mike Levitt)CEO(Danny Nelson/CoinDesk)
|原文:Core Scientific Shares Drop 15% as Microsoft Cuts CoreWeave Commitments