
- ドルインデックスが-4標準偏差の下落を記録したのは2013年以降で4回目だ。この稀な現象は歴史的にビットコインの底値と関連してきた。
- 過去に発生した2015年、2020年、2022年には、ドルインデックスの急落後にビットコインが大幅に反発している。
ドルインデックスは、1週間単位で見ると2013年以来で最も急激な下落の一つとなるほどの下落を記録した。ドルインデックスは、主要通貨のバスケットに対する米ドルの強さを測る指標だ。
ブルームバーグ(Bloomberg)が引用したグローバル・マクロ・インベスター(Global Macro Investor)のデータによれば、ドルインデックスは1週間の変化率で-4標準偏差を超える下落を示している。この現象はビットコイン(BTC)の歴史上過去3回しか発生していない珍しいものだ。
過去の事例には、暗号資産取引所FTX崩壊時にビットコインがサイクル安値となる1万5500ドル(約233万円、1ドル150円換算)を記録した2022年11月、新型コロナウイルスのパンデミック時にビットコインが一時5000ドルを下回った2020年3月、ビットコインが約250ドルで取引されていた2015年の弱気市場がある。ドルインデックスが-4標準偏差以上の下落を記録したタイミングは毎回、ビットコインの底値と一致し、その後大幅な価格上昇が発生した。
さらに、ドルインデックスは現在トランプ政権第1期よりも速いペースで下落していることがCoinDeskの調査で強調されている。第1期は2017年のビットコイン強気相場と同じ時期だった。ドルインデックスの下落はリスク資産にとって有利な状況を作り出す傾向があるが、ドルインデックスは100を超えており、依然として強いと考えられる。本記事執筆時点のドルインデックスは103.8。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Skitterphoto/Pixabay
|原文:The Fourth Largest Weekly Drop in Dollar Index in Over a Decade Signals Bitcoin Bottom